この想い、キミのそばに・・・(Taisuke.F) (ページ13)

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張り詰めてたモノページ13

タクシーに乗り込んで。ずっと手、つないでてあげてる。

もう不安な思い、しないで済むように・・・

Aさんの揺れる気持ち。つないだ手からすげー伝わってくる・・・
玉のこと、まだ好きだけど。俺に頼りたい、でも頼っちゃいけないって迷ってるのが・・・

・・・玉に悪いから・・・？
そうなの・・・？

俺のこと。どう思ってる・・・？

後ろの座席、２人並んで座って・・・

・・・何も話さないまま、２人とも、外。見てる・・・

でも。このつないだ手。もう絶対に離さない。

・・・俺、決めたから。

Aさんのマンション、着いて。玄関のとこまで一緒に送る。
ずっと周り、誰もいないかキョロキョロ確認してるみたい。

藤ヶ谷「Aさん、そんな周りばっか気にしなくていいって。
いっつも、玉といるときもそんなんなの？

・・・大丈夫だから。俺といるときくらい、俺のことだけ見てて？」

A「・・・そんなわけにいかないでしょ。大変だよ、藤ヶ谷くんまで巻き込んじゃう・・・」

藤ヶ谷「俺・・・構わないって言っただろ・・・？
俺のことだけ、見てて。いい・・・？」

今にもまた泣き出しそうな顔。覗き込んで。
俺、優しく言ってやる。

藤ヶ谷「今日は・・・たまたま俺たちに会っちゃって、大変だったな・・・
気持ち。疲れちゃった・・・？

明日、土曜だし。休みだろ？ゆっくり休んで。眠れないかもしれないけど・・・」

エレベーターの中、２人きり。
俺のこと、見上げるAさんと目が合って・・・

・・・思わずまた、キスしたくなる・・・

Aさん、慌てて目、反らしてる。

それ見て、俺も。ハッて我に返った・・・

どうしよう。俺、どうしたらいい・・・？
迷う気持ちと戦ってる・・・

俺の気持ち。察したように。

A「藤ヶ谷くん・・・ダメ・・・

私。藤ヶ谷くんの気持ちに、応えられないよ・・・」

藤ヶ谷「どうして？・・・そんな玉が好き・・・？
・・・ならいいよ。その気持ちごと、俺、Aさん。好きでいるから。」

A「・・・・・」

Aさんの家の玄関のとこまで送った。
扉開けて、中入る。

藤ヶ谷「Aさん、1人で大丈夫・・・？
俺、いなくなったらちゃんとカギ、閉めてな？

・・・おやすみ。眠れそう・・・？

寝れなかったら電話してな・・・？」