この想い、キミのそばに・・・(Taisuke.F) (ページ2)

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視線の先にはページ2

・・・だって、アイドルやってる俺たちがいても全く騒ぐ気配もなかったから。
隣にいた女の子達はキャーキャー言ってたのに。俺たちもまだまだだな・・・なんて思ったっけ。

キミは背は小さいけど、背筋が伸びて、キャリアウーマン風のジャケット着て・・・
アクセサリーも化粧も派手じゃない。仕事もてきぱきこなしてそうな、上品で凛とした大人の女性に見えた。

俺の周りに普段いないタイプの女性に見えて、ちょっと気になったんだ・・・

・・・キミたちがスタジオ出て行こうとした時、宮田が気づいて話しかけたんだっけ。
そのあと。宮田が北山のこと呼んで・・・

あの舞台の時。ケータイ拾ってくれた人だって言ってた。

・・・俺たちの舞台。見に来てくれたの？
素直にうれしかったっけ。

俺があんまりにも彼女のこと、じっと見てたから。
キミはハッと俺の視線に気づいて、目が合っちゃって。
どうしようかってドキドキした俺に会釈してくれたんだっけ・・・

・・・ドキドキして恥ずかしい気持ち、隠すように。俺も会釈したんだった。

でもその後。キミの視線の先。見たら、玉が立ってて・・・

その時は特に何も思わなかったんだけど・・・

しばらくしてメンバー達と撮影終わりにメシ食いに行った店で偶然キミに会ったんだった。
会社の歓迎会？飲み会だったみたいで。
俺、また会えたらいいなって思ってたから、すげーうれしかったんだ。

個室の店、みんなたばこ吸ってて、喉痛くなってきてさ。
北山と２人、次の日の歌番組のために外に出たときだった。

・・・北山がいつも通りなれなれしく？キミに声、かけてさ。
いきなり歳、聞いたりして。俺、焦ったんだったな。

・・・童顔だし、背も小さくて。笑顔もかわいらしいし、俺たちとそんな歳、変わんないかな？って思ったんだけど・・・

・・・後で俺よりも一回り歳上だって知って、ビックリしたよな。

でもその時はまだ知らなくて・・・

北山がいきなり”Aちゃん”って呼び始めてさ。
その日見たキミは、仕事のときとはちょっと雰囲気も違ってて・・・

・・・また違った大人っぽさを見せてて。すごくキレイで魅力的だった。
月明かりに照らされた横顔、印象的だった。今でもすごくよく覚えてる。

北山がケータイ拾ってくれたお礼に、って。メシ、誘ってたけど。
あっさり断られてて(笑)・・・
俺たちのファンの人じゃないの？って。ちょっとがっかりしたんだ。