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どうしてこうなった、という言葉が頭の中をぐるぐると回転している。
先程通り過ぎたはずのコスメショップに若干強制的に連れていかれた私は、同じクラスで、いつも坂田くんやセンラくん達も入っている男女グループの中にいる藍原さんをじっと盗み見た。
なんなんだろう。
私この子と話したことあるの委員会が一緒だった1年生の頃だけなんだけど、もしかして何を企んでいるのだろうか。
疑い深い私には、純粋に見えるその笑顔が少し怖かった。
「佐伯さん肌綺麗だなぁっていつも思ってたんだよね〜！ねね、お手入れとか何でしてるの？」
「いや特に何も……洗顔はするけど、保湿も特にしてない」
「えぇっ、そうなの？！何もしてないのにそんなに綺麗なのかぁ、羨ましい……！」
きゃっきゃ、と女の子らしくはしゃぐその姿はその整った容姿と重なって店の中でも存在感を放っていた。つまり超目立つ。
ショップ前を通り過ぎる男女の視線を集める程の容姿だし、先程すれ違った女の子2人組が「あのツインテの子めっちゃかわいい」と言って話していたのも丸聞こえだった。まぁ本人は特に聞こえてなかったらしくてスルーしてたけど。
そこら辺にいるアイドルよりも全然可愛いから分からなくもないけれど、私藍原さんの隣に居るのかなり浮いてる気がする。いやほんとに、この子の隣にいるの恥ずかしい。
そして会話が続かないことで悩んでいた私ですら会話が続くこのコミュ力、恐ろしい。
「私は赤系のが映えるけど、佐伯さんはピンク系等のリップの方が似合いそう！」
何を話していたのか聞いていなかった為にほとんど最後しか分からなかったが、そう言った藍原さんは淡いピンク色のリップを持って上機嫌にレジへ向かった。
あれ、さっき自分は赤系のが似合うって言ってなかった？という疑問を持ちながら1人コスメショップの一角に取り残され、ぽつんとしながら待っているとすぐに笑顔の彼女が戻ってきた。
「はい、これプレゼント！」
「え？えっ、いやいや、いいよ！藍原さんが買ったものだし、私そもそも似合わないし……！」
「藍原ちゃんに付き合ってくれたお礼！それに心配ご無用〜！メイク歴5年の私が選んだんだから間違いないはず！1回お試しでもいいから付けてみて？ね？」
ぐいぐいと私にそのリップを押し付けた藍原さんは、私が渋々それを受け取ると満足そうに帰っていった。まるで嵐が過ぎ去ったかのような感覚だった。
い、いい子なのは伝わったけど結局何がしたかったんだあの子……。
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白雨(プロフ) - mさん» ごめんなさい気づかなくて返信遅れました(汗) 以前からの読者でしたか……！いつもお世話になっております◎ ありがとうございます〜！今度は最後まできっちり完結させるつもりですので、更新はゆっくりかと思いますがお付き合いいただけると嬉しいです(*´˘`*) (2月12日 0時) (
レス) id: 2d25cdcdc2 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - コメント失礼します。以前からこの作品が好きで何度も読み返していたので再掲してくれて本当に嬉しいです！ありがとうございます。無理のないペースで頑張ってください。更新楽しみに待ってます🫶🏻 (1月11日 2時) (レス) id: ae0456fc9b (このIDを非表示/違反報告)
李 雨月(プロフ) - 貴月さん» 以前の読者さまがいらっしゃったとは、びっくりしました……！その言葉を聞くことが出来て、また書き始めてよかったなと思えました。今度こそ必ず完結させます。また見つけてくださって本当にありがとうございました！ (6月23日 21時) (レス) id: 2d25cdcdc2 (このIDを非表示/違反報告)
貴月(プロフ) - コメント失礼します。以前からすごく大好きな作品だったので、またこの作品を読むことが出来て本当に嬉しいです！更新楽しみにしています…！ (6月21日 16時) (レス) id: 76caf5b15a (このIDを非表示/違反報告)
李 雨月(プロフ) - yumeさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです！後々、セさんの行動の意味や心情も分かるようになってきますので是非今後ともお付き合いください◎ (6月21日 11時) (レス) id: 8fe15b8549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白雨 | 作者ホームページ：疑心暗鬼の中で芽生える執愛。
作成日時：2023年6月8日 21時
