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キザなことをするセンラさんにも若干慣れてきたと思っていたけど、今のは予想外だった。
しかも本人はやるだけやって逃げやがったので、私はその行動の真意すらも聞くことができなかった。
「……こういうことされるの、久々だな」
私はキスされた額に手を当てながら、ぽつりと呟いた。
どうしてもうらたと過ごしていた時間が濃すぎて、私は彼のことを思い出してしまう。嫌だったはずなのに、どうして。考えても分からなくて、遅れてしまっている範囲の勉強でもしようかと思い至った私は部屋へと戻った。
スクバを出してきて、その中から教科書を取り出す。するとその際に明日提出の課題も見つけたので、私は焦りながらその課題に向かい合った。やばいやばい、すっかり忘れてた。
「……スタバでも行こうかな」
なんだかやけに糖分を摂取したい気分だった。
甘いものを飲んで幸せに浸かりたいような気がするので、こんな時にはスタバが1番だろう。思い至ったが即行動。私の行動力を舐めちゃいけない。めんどくさくて部屋着のままでいたが、自分の部屋のクローゼットに行って速攻で着替えた。
あのお高いブランド物とかじゃなくて、普通に私が今まで着ていた私服。やっぱりこういうのがいいのよ。何より目立たないし。
るんるんといい気分になってきた私は、置き手紙を書くとマンションを出た。夜にも仕事があるって言ってたけど、多分1回センラさん帰ってくると思うんだよね。だから置き手紙。スマホはうらたに取り上げられたままだし、それしか方法がなかった。
「(自由に外出られるっていいなぁ。バイトしなくてもセンラさんがお小遣いくれるから好きなことできるし)」
こんな高待遇受けてていいのかな?
正直対価になにか……っていうか、体とか要求されるんじゃないかって思ってたけど、センラさん曰く全く女には困っていないと言われて終わったし、全然彼が私に良くしてくれる理由は分からない。
面白そうだったから、とか言ってたけど誘拐まがいなことを面白そうというだけの理由でやるような阿呆でもない気がするし……うーん、結局あの人なんなんだろう。からかってはくるけど、まじで手出してこないんだよな。いや手出して欲しいわけじゃないけど。
「(……まぁいっか、今は甘えとこ)」
怖い裏社会に住んでる男から逃げてるんです、なんて口が裂けても言えないけど、今はセンラさんに面倒を見てもらおう。
時が来たらちゃんと全部話さないといけないとは思うけど、あと少しだけ今の関係でいたい。
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李 雨月(プロフ) - 垣瀬さん» コメントありがとうございます。お仲間ですね〜!私も動物シリーズ大好きです(*´˘`*)♡ 私は初めて聴いた時から書きたくて仕方なかったです……笑。更新頑張りますので今後とも是非お付き合いくださいませ◎ (6月22日 19時) (レス) id: 2d25cdcdc2 (このIDを非表示/違反報告)
垣瀬(プロフ) - コメント失礼します!!動物シリーズほんっっと大好きです♡♡この曲のパロも出ないかなーって思ってました!🥺お体に気を付けて更新頑張ってください!🙇 (6月22日 7時) (レス) @page5 id: 644357a4d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白雨 | 作成日時:2023年6月21日 15時