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やまだぬきちゃんはその愛らしいまん丸の瞳でこちらを見あげながら可愛らしくきゅーきゅーと鳴いている。
どうやら遊んで欲しいらしい。そのままそのふわふわの毛並みを撫でたり頭を撫でたりして遊んでいると、不意に床に影がかかった。顔を上げるとそこには少し不貞腐れたような表情を浮かべているうらたの姿が。
いやなんとなくそう感じるだけで実際は真顔だから気の所為という可能性もあるけど。
「やまだにだけ構ってんなよ」
「お？なに嫉妬した？」
「したら悪い？」
つまんないなこいつ開き直りやがった。
せっかくいつもの仕返しに遊んでやろうと思って冗談っぽくからかっても、こうも反応が悪いと全然面白くない。なんてつまらない男なんだ。
そう思って唇を尖らせながら「つまんなー」と呟くが特にダメージはなかったらしく無視された。ほんとにつまらない男だ。近くにいると危ないだけで魅力が顔以外に全く見当たらない。最悪な部分だったらいくらでも言えるのにいい所が顔以外に見つからないのも中々珍しいと思う。
失礼なことを考えながら、やまだぬきちゃんにまた手を伸ばしてその頬に触れようとしたところで、突然ひょいっとその愛らしいまん丸の体が取り上げられた。
驚いて反射的に視線を上げると、そこには先程からずっと同じ表情を浮かべているうらたの姿があった。
「おまえは俺の言うことだけ聞いてろ」
なんちゅー俺様発言だ。顔が良くなかったら許されないからなそのセリフ。
特に抵抗もせずただ主人に抱き上げられたことに喜んでいるやまだぬきちゃんに視線を投げるが、もうこっちには見向きもしなかった。やっぱり私よりうらたの方が上か。なんか悔しいけど飼い主だからしょうがない。
そう納得させて、仕方なく肩を落とす。もういいやテレビでも見よう。そう思ってソファに深く腰かけてテレビのチャンネルを変えると、不意に隣に座ってきたうらたがなぜか私の肩に寄りかかってきた。
「重い……肩凝りそう……」
「黙れ」
黙れと言われたので大人しく黙りマース。
無言になると、そんな私の顔をちらりと覗いてから、彼は一度体を元に戻して、かと思えば寝っ転がった。次は人の太腿を枕にして寝る気らしい。
嫌そうな顔すんな、と言われたがさっきよりはマシなのでまぁいいだろう。特に抵抗することなくそのままの状態でテレビを見ていると、ふと寝息が聞こえてきた。視線を下げると、私の膝の上で呑気に眠りについているうらたの姿があった。
「(……こうして見ると文句なしのイケメンなんだけどなぁ……)」
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李 雨月(プロフ) - 垣瀬さん» コメントありがとうございます。お仲間ですね〜！私も動物シリーズ大好きです(*´˘`*)♡ 私は初めて聴いた時から書きたくて仕方なかったです……笑。更新頑張りますので今後とも是非お付き合いくださいませ◎ (6月22日 19時) (
レス) id: 2d25cdcdc2 (このIDを非表示/違反報告)
垣瀬(プロフ) - コメント失礼します！！動物シリーズほんっっと大好きです♡♡この曲のパロも出ないかなーって思ってました！🥺お体に気を付けて更新頑張ってください！🙇 (6月22日 7時) (レス) @page5 id: 644357a4d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白雨 | 作成日時：2023年6月21日 15時
