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噂になってるってどういうこと?
訳の分からない発言に困惑していると、こちらへ歩み寄ってきた彼が、うらたには目もくれずに突然私の方へずいっと顔を近づけてきた。
私のすぐ近くにいたうらたはそれを見て「おい!」と声を上げたが、赤髪の彼は怯むことなく私の顔をじろじろと品定めするみたいに見つめた。
彼は、思わずぐっと息を飲んでしまうほどの美形だった。うらたもかなり顔が整っているけれど、彼はまたタイプの違うイケメンだ。見慣れないその綺麗な赤髪は、彼の色白の肌を際立たせている。長い睫毛と整った鼻筋、形のいい唇に弧を描くその姿は、すらりとしている容姿と相まってかなり絵になった。
「うらさんってこういう子がタイプやねんなぁ。ねぇ君、名前なんていうの?」
「は、え」
「おい、それ以上近づくな殺すぞ」
遠慮なしにぐいぐいと近づいてくる赤髪の青年に困っていると、突然私の方へ腕を伸ばしてきたうらたに自身の胸の中へと閉じ込められた、
それは俗に言うバックハグというやつで、ぎゅっと私の腹へとまわした腕に力を込められれば背中に密着する彼の体が更に密着してきて私は思わず「あわわ」と変な声を出していた。自分でもどんな声だよ、と思った。だがこういったものには本当に慣れていないのでその辺は許して欲しい。
全くと言っていいほど色気のない反応を見せる私だが、それでもいいらしいうらたは特に何も言わずに目の前の青年を睨みつけていた。
えぇ……人を挟んでバチバチすんのやめてもらっていいかな……。
「ごめんって!そんな睨まんといて!せっかくのデート邪魔しちゃったのは悪いと思ってるし反省してるってば!」
「おまえは信用ならねぇ」
「え、酷すぎん……?」
何年一緒に仕事やってると思ってんの!と言ってぷんすか怒っている赤髪の彼。かわいらしく唇を尖らせて拗ねている姿はあざといが、私は先程の彼の発言で気づいてしまった。
あ、こいつうらたの同業者だ。
こんな可愛こぶってるけど間違いなく裏社会の人間だ。
よくよく見ると、後ろに停まっている車は白色の高級車だった。しかも開いている窓からは、体格が良い上に人相が悪い男たちが数人こちらへ視線を送っているのが確認できた。怖すぎる切実にこっち見ないで欲しい。
「んで、なんの用」
「朝電話したやんか、彼女ちゃんの声聞きたいし写真見たいって。でも嫌って言われたから、直接見に来ちゃった」
「いやだからって来んなよ。ストーカーかよ」
「気になってつい尾行つけちゃった。てへ」
「きも」
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李 雨月(プロフ) - 垣瀬さん» コメントありがとうございます。お仲間ですね〜!私も動物シリーズ大好きです(*´˘`*)♡ 私は初めて聴いた時から書きたくて仕方なかったです……笑。更新頑張りますので今後とも是非お付き合いくださいませ◎ (6月22日 19時) (レス) id: 2d25cdcdc2 (このIDを非表示/違反報告)
垣瀬(プロフ) - コメント失礼します!!動物シリーズほんっっと大好きです♡♡この曲のパロも出ないかなーって思ってました!🥺お体に気を付けて更新頑張ってください!🙇 (6月22日 7時) (レス) @page5 id: 644357a4d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白雨 | 作成日時:2023年6月21日 15時