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「このスカート短すぎない……?ていうかヒールのある靴慣れないんだけど」

「文句言うな」


その言葉で一刀両断された私は不貞腐れながら、短すぎるスカート丈をぐいぐいと引っ張った。

ブランド物っぽいしめちゃくちゃ肌触りのいい素材だけど、こんなにも大胆に足を出すのはちょっと困るので服が伸びるとか全然気にしてない。

そもそも私にこんなものを着せるのが悪い。

今日は車内に私たち以外にもうらたの部下と見られる男たちも同乗しているし、黒ずくめでガラの悪い男たちに囲まれている中でこんな1人だけ華やかなキラキラした服を着せられている私の身にもなってほしい。絶対私だけ場違いでしょ。


「そもそも私にこんな服似合うわけないのに……」

「うん、馬子にも衣装って感じ」

「え、殴っていい?」

「殴れるならやってもいいよ?」

「……きらいになりそう」


それって、今は嫌いじゃなくて好きってこと?

なんて屁理屈を言われてしまったが、全くもってそんな事はないので私はとりあえず無視しておいた。

ねーねー、とか横でウザ絡みしてくるのも無視だ、無視。これが肝心。だってこの人、私が嫌がったりして反応すると喜ぶタイプだもん。

無視を決め込んだので暫くすると絡んでこなくなったうらた。しかし、それも束の間で目的地についたらしく車から降ろされた。恋人同士らしくしなきゃいけないから、とかいうふざけた理由で腰に手を回されながら高級ブランドが建ち並ぶ一角を進む。

こういう場所は慣れてないし、なんなら初めて来るから緊張した。しかもうらたの男性らしい大きい手が腰をずっと抱いているものだから、もどかしくて仕方ない。

店に入ってからも、もう高級品ばかり並んでいて目がチカチカしてくる。


「あ、これ良いじゃん。Aってピアスホール開いてないんだっけ?まぁ開ければいっか。これとこれ頂戴」

「えっ、たっか?!」

「うるさ……俺の女なんだからこれくらい当然だろ」

「いや無理無理無理」


金銭感覚どうなってんの?

おそるおそる聞いてみると、なんでもないような顔で「欲しいやつあった?」と会話にならない返答をいただいた。

こいつ全然人の話聞かねぇ!!知ってたけど!!

自己中心的な俺様野郎に捕まってしまった自分が悪いのかもしれないが、元はと言えば原因は私の父にある。本当になんてことしてくれたんだ。おかげで私の人生めちゃくちゃになった。色んな意味で。


「値段とか見なくていいから決めてくんない?あ、気に入ったのなかったなら別の店行くけど」

「だから選べないってこんなの……!」

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李 雨月(プロフ) - 垣瀬さん» コメントありがとうございます。お仲間ですね〜!私も動物シリーズ大好きです(*´˘`*)♡ 私は初めて聴いた時から書きたくて仕方なかったです……笑。更新頑張りますので今後とも是非お付き合いくださいませ◎ (6月22日 19時) (レス) id: 2d25cdcdc2 (このIDを非表示/違反報告)
垣瀬(プロフ) - コメント失礼します!!動物シリーズほんっっと大好きです♡♡この曲のパロも出ないかなーって思ってました!🥺お体に気を付けて更新頑張ってください!🙇 (6月22日 7時) (レス) @page5 id: 644357a4d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白雨 | 作成日時:2023年6月21日 15時

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