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「な、なんでなにも着てないの！？」
「シャワー浴びてたんだから当たり前だろ」
焦る私とは対照的に冷静なうらたは特に気にしてもいないらしく、一応気を使ったのかバスタオルを腰に巻いてから「スマホ貸して」と言ってこちらに手を差し出してきた。
なるべくその体に目を向けないようにしながら、私はその手の上にスマホを置く。
程よく鍛えられた体が視界の端に映ってしまうが、直視したら心臓に悪いと思ったので私は思いっきり彼から顔を逸らしてそのままリビングの方へ戻ろうとした。しかし、それを見ていたからか、うらたが一言。
「人の裸見たんだから、責任取ってよね。俺もうお婿に行けねぇわ」
「なっ……！」
「あ、もしもし？なんの用？俺今シャワー浴びてたんだけど」
私が言い返すよりも先に電話に出てしまったので、文句を言うこともできなくなってしまった。
か、下半身は見てないもん！！
そう言い訳しようにも口をぱくぱくさせることしか出来なくて、口からは言葉すら出てこなかった。反論することもできずに完全にこの人のペースに持っていかれてしまった。相手がずる賢いとここまで勝てないとは。
「あー？おまえそれ聞きたくて電話かけてきたの？暇人じゃん。……はは、どっちだと思う？」
電話口で喋りながら、うらたは何故か横目でちらりとこちらを見てきた。え、なに。怖。
その口元には笑みが浮かんでいて、私は彼の電話の相手も用件も何も分からないのに、早く逃げた方がいいような気がした。何故か物凄く嫌な予感がする。
「俺の友達がAの声聞きたいってさ」
「え、絶対イヤ」
「嫌って言ってるから無理。諦めろ」
うらたがそう言うと、少し離れた距離にいる私でも聞こえるくらいの声量で「なんでぇー？！減るもんじゃないやろ！！」という相手の声が聞こえてきた。
一体どんな会話してたんだ。
疑問に思いつつ、ここにいたらまた何か言われそうな気がした私はそそくさと洗面所から出た。思いのほか長く留まってしまったが、それはあいつが悪いので私は悪くない。
そう自己完結した私はリビングへ戻って、まずは先程水につけていた食器を洗うことにした。食器用洗剤とスポンジが無かったので棚を漁ってそれを発見した私は、腕まくりをしてから泡立たせたスポンジを片手にお皿に手を伸ばす。
普段から家事はやっているので、手慣れたものだった。
ハンドタオルで手の水分をとってから、冷蔵庫から炭酸水を出してソファに腰掛ける。テレビでは丁度番組が切り替わったところだったらしく、番組のオープニングが始まった。
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李 雨月(プロフ) - 垣瀬さん» コメントありがとうございます。お仲間ですね〜！私も動物シリーズ大好きです(*´˘`*)♡ 私は初めて聴いた時から書きたくて仕方なかったです……笑。更新頑張りますので今後とも是非お付き合いくださいませ◎ (6月22日 19時) (
レス) id: 2d25cdcdc2 (このIDを非表示/違反報告)
垣瀬(プロフ) - コメント失礼します！！動物シリーズほんっっと大好きです♡♡この曲のパロも出ないかなーって思ってました！🥺お体に気を付けて更新頑張ってください！🙇 (6月22日 7時) (レス) @page5 id: 644357a4d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白雨 | 作成日時：2023年6月21日 15時
