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形勢逆転、とはまさにこの事だろう。
一瞬のうちに肩を軽く押されて体勢を崩した私の上に、彼は遠慮なく馬乗りになってきた。押し倒されたという事実に唖然としている私を置いて、うらたはその形のいい唇を私の耳元に寄せた。
「……かわいく喘いでよ？」
「は、何言っ、？！あっ、や、やだ、くすぐった……ッ」
首筋を吐息がかすめて、頬には彼の柔らかい栗色の髪の毛があたる。
そのくすぐったさに身を捩りながら、なんとか抵抗しようと伸ばした腕はいとも簡単に捕まえられてしまった。更にはその捕まった手首は動けないようにと頭の上で固定されてしまい、私は抵抗する術を失う。
しかも片手で捕まえられてるのに全く腕が動かせなくて、私は男女の力の差というものの恐ろしさを身に染みて理解することとなった。
「どこがいいかなぁ。やっぱ見えるとこに付けたいよなぁ、俺のだって分からせたいし」
「っ、や、やめ……ひゃあ？！」
突然、首筋に生ぬるいものが這うような感覚があった。舌で首筋を撫でられているのだと、そう理解するまでに然程時間は掛からなかった。
初めての感覚と、なんとも言えないもどかしさを感じた私は「うらた、うらた」と何度も何度も彼の名を呼んだ。やめての言葉が言えなくて、ただ名前を呼ぶしかできなかった。
まぁ回らない呂律での事だったので、実際は形にすらなっていなかったと思うが。
「やば、その声めっちゃクるわ……。おまえ、こんなかわいい声も出せたんだねぇ……あ、その顔えろくていいな」
「っ、さいってい！」
「そんな最低なヤツにAはこれからずーっと飼われるんだよ？可哀想だね、悔しいよね？でも逆らえないの」
だっておまえは、俺に食われる側だから。
そう言って、私の表情を見るために1度頭を上げていた彼はもう一度私の首に顔を埋めた。くすぐったくてくぐもったような声を漏らすが、その余裕すらも気づけばなくなっていた。
舌が肌の上を滑るそれだけで体がゾクゾクして逃げたくなったのに時々彼の熱い吐息が首筋をいたずらに刺激するものだから、もう何が何だか分からなくなってしまった。時々軽くリップ音を鳴らしながら肌を吸われる感覚があるけど、何も考えられなかった。
しばらくして、刺激に慣れてきた私はだんだんと自分の理性が元に戻ってきた事を自覚し始める。
どうにかして抵抗しなきゃ、と考えた瞬間、突然私の体は悲鳴をあげた。それと同時に口からも悲鳴と言うより叫びに近い声が出る。
「い"ったぃ！！」
「……あ、やべ、強く噛みすぎて血出てきちゃった」
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李 雨月(プロフ) - 垣瀬さん» コメントありがとうございます。お仲間ですね〜！私も動物シリーズ大好きです(*´˘`*)♡ 私は初めて聴いた時から書きたくて仕方なかったです……笑。更新頑張りますので今後とも是非お付き合いくださいませ◎ (6月22日 19時) (
レス) id: 2d25cdcdc2 (このIDを非表示/違反報告)
垣瀬(プロフ) - コメント失礼します！！動物シリーズほんっっと大好きです♡♡この曲のパロも出ないかなーって思ってました！🥺お体に気を付けて更新頑張ってください！🙇 (6月22日 7時) (レス) @page5 id: 644357a4d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白雨 | 作成日時：2023年6月21日 15時
