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「っ、なにこれ……？！」
正直痛みはそこまで無かったし一瞬しか感じなかったけど、その鬱血痕はかなり痛々しく見えた。
手の甲の不自然な位置にできたそれに、私は顔を歪めて自分の手を見つめる。まじでなんなんだこの人、急に人の体に危害加えてきやがったんだけど。
「ふは、おまえほんとなんも知らねぇよな」
「は、はぁ？」
「俺今、キスマつけたんだけど」
「き、きす……っ？！へ？！」
えっ、漫画でしか見たこと無かったけど本物のキスマってこんな感じなの？！
男性経験が皆無に近い私は驚きのあまり、再びまじまじと手の甲を見つめた。たしかに言われてみればそんな感じがする。キスマってあぁやってつけるんだ、なんて感心していると、不意に自分に影がかかった。
気づけば、目の前にうらたが立っていた。気を取られていたから気づかなかったけど、いつの間にかソファの裏から移動してきたらしい。
そしてそのままソファへ腰を降ろしたうらたは、何故か着ているシャツのボタンを2つほど外した。思わず彼の胸元に目がいく。だってこいつやってる事めちゃくちゃだし暴君でしかないけど、顔はいいんだもん。
「……なに見てんの、変態」
「なっ、変態はそっちでしょ！」
「はー？俺の体見てたくせに、何言ってんだよ。気になるんだろ？あ、触ってみる？」
ほら、ここ。
なんて言ってうらたは自分の胸元のシャツを引っ張った。程よく引き締まった体と、色の白い肌が見える。
思わず、彼の胸元に釘付けになっていた。
「恋人同士だからなァ……俺は構わないけど、どうする？」
「っ偽物の！でしょ！」
「でも、Aも興味あるんだろ？」
「そ、そんなわけ、」
ない、とまで言いかけたところでうらたが急に顔をこっちに近づけてきたものだから、私は思わずそれ以降何も言えなくなってしまった。
ち、近い……！
「耳まで真っ赤じゃん。……あは、美味しそう」
「ひゃあっ？！」
かぷり、と耳を食べられる。
突然のことに変に甲高い声が出てしまった。自分の声だと思えないようなその嬌声を聞いて、私は反射的に自分の口を手で覆う。なに、なんなの。状況の理解ができなくて、頭の中が一気に真っ白になった。
そうやって油断していたからだろう。ソファのスプリングが鳴って、更に近づいてきた彼は再び私の耳輪を甘噛みした。そして私が抵抗しようと手を伸ばすより前に、耳の中にふーっと息を吹き込まれる。
「ぅ、あっ、」
「もう顔も耳も全部真っ赤じゃん。反応かわいいねぇ？あれ、急に大人しくなったけど、もしかして腰抜けちゃった？」
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李 雨月(プロフ) - 垣瀬さん» コメントありがとうございます。お仲間ですね〜！私も動物シリーズ大好きです(*´˘`*)♡ 私は初めて聴いた時から書きたくて仕方なかったです……笑。更新頑張りますので今後とも是非お付き合いくださいませ◎ (6月22日 19時) (
レス) id: 2d25cdcdc2 (このIDを非表示/違反報告)
垣瀬(プロフ) - コメント失礼します！！動物シリーズほんっっと大好きです♡♡この曲のパロも出ないかなーって思ってました！🥺お体に気を付けて更新頑張ってください！🙇 (6月22日 7時) (レス) @page5 id: 644357a4d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白雨 | 作成日時：2023年6月21日 15時
