3.教え込む。 ページ12
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「うらたんに女ができたぁ？それほんまか？ガセとちゃう？」
「いや本人が気になる女ができた、とか言っとったんやって。間違いない。あの人絶対自分が欲しいと思ったもんは手に入れるタイプやん？」
まぁ、それはそうですけど。
なんて言いながら、うらたの噂話を聞いた組織幹部である金髪の男は、同じく幹部である紫髪の男に対して信じられない、という表情を浮かべた。
その理由は様々あるが、組織の間でもうらたの女嫌いはかなり有名な話だった。女嫌いに関連するエピソードにはガチのヤバい話から、こんなことがあった、という逸話まで存在する。それくらい、組織の人間なら誰でも知っているくらいのレベルで有名な話だった。
「だってあの女嫌いで有名なうらたんやで？前にうらたんに近寄った女の子、店やめさせられた挙句に海外まで飛ばされとったやん」
「あぁ、そんなこともあったな」
「ボスが変なこと言うから偽物でも用意したんとちゃうかぁ？」
「あー……それある、あり得る」
うらたさんやもんなぁ、なんて言いながら、次は紫髪の男が噂に対して疑いを抱き始めた。彼の女嫌いはそれ程なのである。
すると、そんな話をしていた2人の元に噂話の張本人である茶髪の男が近寄ってきた。うらたん、と金髪の男に名前を呼ばれて「あ？なに？」と返事をしたこの男こそ、数々の逸話を残したあの人物である。
「女できたってほんまなん？」
「え、どこで聞いたのその話」
「まーしぃが言ってた」
「だって、うらたさんに気になる女ができたってことは、イコールで女ができたってことやん？」
どういう話の結び付け方だよ、と呆れながらもそれを否定しなかったうらた。
面倒くさくても否定くらいはしてくれるだろうと思っていたというのに、彼は予想に反して何も言わなかった。その為、それを見た二人は心底驚いたような表情を浮かべて彼を見つめた。
え？ガチ？ほんまに？だって、あの人やで？あの女嫌いで有名な人に春が来るなんてことある訳ないやん。
早口になりながら小声でそう会話する二人に「おい、聞こえてるからな」と眉をひそめながら言ったうらたに、二人はまた驚いたような顔をした。
「えぇぇ！？だってうらたん、そもそも女の子触れんのにどうやって？！」
「いやあいつになら触れる。てか触りたい」
とんでもない発言をするうらたに、今度はドン引きしたような表情を浮かべた二人。
しかしそんな事は全く気にしていない彼は、頭の中にAの顔を思い浮かべていた。帰ったらなにから教えようかな、なんて恐ろしいことを考えながら。
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李 雨月(プロフ) - 垣瀬さん» コメントありがとうございます。お仲間ですね〜！私も動物シリーズ大好きです(*´˘`*)♡ 私は初めて聴いた時から書きたくて仕方なかったです……笑。更新頑張りますので今後とも是非お付き合いくださいませ◎ (6月22日 19時) (
レス) id: 2d25cdcdc2 (このIDを非表示/違反報告)
垣瀬(プロフ) - コメント失礼します！！動物シリーズほんっっと大好きです♡♡この曲のパロも出ないかなーって思ってました！🥺お体に気を付けて更新頑張ってください！🙇 (6月22日 7時) (レス) @page5 id: 644357a4d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白雨 | 作成日時：2023年6月21日 15時
