不良少女は道化師 (ページ24)

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第１９幕　タスケテページ24

貴方side

(父？「玲、帰ろう。」

父さん？が俺の腕を掴む。

(父？「玲？」

父さん？が俺の名を呼ぶ。

(貴「貴方、否、お前は俺の父さんじゃない。」

(父？「何を云ってるんだ？お前の父さんじゃないか。」

(貴「俺の父さんはお前に殺された。」

その言葉で固まる父さん？。

そして、父さん？が俺の腕を掴む力が強くなる。

(父？「お前の父さんは俺だろ？なぁｯ！」

(貴「違うｯ！父さんは俺にこんな事は絶対にしないｯ！」

(父？「帰るぞっ！」

(貴「嫌だｯ！」

父さん？が俺を引き摺りながら、怒る。

(貴「やだ。太宰さん、助けてｯ！」

気が付けばそう叫んでいた。

(太「私はその言葉を待っていたよ。」

太宰さんはそういうと、父さん？の腕を掴んで俺から引き離した。

(貴「ｯ！」

父さん？からの恐怖に太宰さんに思い切り抱き付いた。

太宰さんは驚いていたが俺の背中を擦ってくれた。

(父？「俺の娘を返せｯ！」

父さん？の怒声にﾋﾞｸｯと肩を揺るがしたが太宰さんの抱き締めるのがより一層強くなった。

(太「それは出来ない話だねえ。」

(父？「貴様ｯ！訴えるぞｯ！」

(太「訴える？娘を脅かす父親に彼女を任せるのは気が引けるなあ。国木田君はどう思う？」

(国「俺も太宰の云うことに一理ある。こんな奴に玲を任せられん。」

(父？「そんな筈がないｯ！玲、お前は俺と居たいよな？な？」

(貴「俺は......。」

声が震える。

(太「玲ちゃん、君の本当の気持ちをぶつけるんだ。」

(貴「俺は......。俺は家族である先生を傷付けた奴とは居たくないｯ！」

(父？「なｯ！」

❲バァン❳

扉が勢いよく開いた。

(？「あれ？君、"ジャック"だよね？」

そう云って入ってきたのは_____________

第１９幕fin