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コクハク age19 ページ6

花日「結衣ちゃん・・・・・・」気が付けば花日がすぐ隣にいた。冷たくなった私の手に,自分の手をそっと重ねてくれる。まりんもそばに近付いてきた。ふたりとも,桧山と森君の組み合わせで喧嘩が起きて,私がショックを受けているんじゃないかと,心配してきてくれたんだろう。「結衣・・・・・・」気が付けば,後からきたお姉ちゃんとさつきちゃんが私の頭をそっと撫でてくれた。その近くには,征兄さんと黒子君と青峰君と緑間君もいる。「桧山くん,こわーい」廊下の反対側で,心愛ちゃんとその取り巻きの女の子達が話している。ひどーい,ありえないよねー,と言い合う女の子の中には,調理実習の時に桧山にクレープをあげようとした子もいた。あげなくて正解だよねー,なんて言ってる。なんだろう・・・・・・胸が,モヤモヤした。皆本当の桧山を知らないんだ。ぶっきらぼうだけど,誰よりも優しいのに。「ムカついたからって,いきなり殴る?」「絶対,実習で結衣ちゃんに怒られた腹いせだよねー」結衣「違う」思わず大きな声を出してしまった。女の子達が私を見る。結衣「桧山は,理由もなく人を傷付けたりしないよ」赤司「そうだね。馬鹿だけど,彼奴が理由もなく,人を傷付けたりする訳ないだろ。ね?」蓮華「ええ。それに,あんた達,一翔にクレープあげれなかったからって,八つ当たりすんじゃねぇよ」さつき「そうだね。一翔君は,結衣の大切な鍵をびしょ濡れになりながら,探したのよ?そんな,一翔君が理由もなく人を傷付けたりなんか絶対にしないよ」黒子「そうですね。もう一度言いますが,一翔君にクレープをあげれなかったからって,八つ当たりしないでください」青峰「テツ達の言う通りだ。グチグチ文句言ってんじゃねーよ」緑間「そうだな」お姉ちゃん達に,トドメを刺された子達は,黙り込んだ。きっとなにか,桧山なりの理由がある筈。私はそれを知らなくちゃいけない。隣の一組の教室に飛び込んで,私は叫んだ。結衣「すみません!どうして桧山と森君が喧嘩したのか,知ってる人はいませんか?」固まって立っていた女子の数人が,なにか言いたげな顔になった。私は慌ててその子達に駆け寄った。花日とまりんそして,お姉ちゃん達もついてきてくれる。結衣「なにか知ってるなら教えて!お願い!」「うーん・・・・・・。あのね・・・・・・最近,男子の間で女子の二の腕を触るの流行ってるじゃん」言いづらそうにする女の子に「あーやってるね」と,まりんが相槌を打つ。

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作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:蓮華のホームページ?by赤司 そんなものはありませんby黒子 相変わらず息ぴったりbyキ...  
作成日時:2022年10月3日 0時

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