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キス・キライ・スキ age1 ページ7

うちのクラスの女子は,皆おしゃれだ。可愛いポーチを持ってる子が多くて,その中には携帯用のブラシとか,いい匂いのするハンドクリームとか,少しだけ色の付くリップクリームとかが入っていたりする。私,綾瀬花日には,その姿が眩しく見えてしまう。おしゃれに興味はあるし,可愛い物は大好きだけど,自分用に買ってもらうのはハードルが高過ぎる。花日「もうちょっと女の子らしく可愛くなったら,自信を持って使えるのに・・・・・・」?「花日は,可愛いよ」呟きに返事をされて,びっくりして振り向くと一番の親友がいた。花日「結衣ちゃん!」蒼井結衣ちゃん。私とは正反対の,大人っぽい美人さんだ。結衣ちゃんは,私のツインテールにそっと手を触れた。結衣「ねえ,髪の毛が乱れちゃってるよ。一回ほどいて,結び直してもいい?」え,と頭に手をやると,高い位置で結んだ髪の毛が,よれてボサボサになっていた。花日「ほんとだ!直してくれるの?」結衣「任せて」結衣ちゃんがそっとゴムをほどく。ポーチから折り畳みのブラシを出すと,慣れた手付きで私の髪の毛を梳かし始めた。花日「結衣ちゃんのポーチ,可愛いね」結衣「ありがと。誕生日にお父さんに買って貰ったんだよ。お姉ちゃんとお揃いで」花日「いいなー」私もそういうのが欲しいけど,結衣ちゃんや他の子達よりも背が低くて,おっちょこちょいで,体型も・・・・・・六年生になったのに子供っぽいって,お姉ちゃん以外の家族にまで笑われるくらいだから,ちょっと気遅れしてしまう。それに・・・・・・。クラスの皆が休み時間にひそひそ話し合う「恋」の話にも,実はあんまりついていけない。アイドルの男の子がカッコいいなとは思ったりするけど,それは「恋」とは別の気持ちだし,クラスの男子は子供っぽくて対象外だし,こんなちびっこの私を好きになる人がいるなんて想像もつかないから,何処か遠い世界の話みたいに感じる。恋してみたいけど恋ってどんなものなのか,よく,わからない・・・・・・。?「結衣ちゃん,花日!」後ろから声がかかって,私の髪を結び終えた結衣ちゃんの手が,ふと止まった。

キス・キライ・スキ age2→←結衣&花日&まりん「私達のPrologだよ!」高尾&桧山&堤「呼んでくれよな/いってね/いけよな」



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作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:蓮華のホームページ?by赤司 そんなものはありませんby黒子 相変わらず息ぴったり!by...  
作成日時:2022年9月23日 20時

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