12歳〜ちっちゃっなムネのトキメキ〜(アニメ沿いver.)vol.3 (ページ10)

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𝒩𝑜.2〜キス・キライ・スキ〜age2 ページ10

？｢結衣ちゃん，花日！/おはよー！｣
後ろから声が掛かって，私の髪を結び終えた結衣ちゃんの手が，ふと止まった。
小走りで机の前に回り込んで来たのは，仲良しの小倉まりんちゃんと相川Aちゃん。まりんちゃんは，長い髪を頭の上でお団子に纏めて，いつもキリッとしている元気者だ。相川Aちゃん。Aちゃんは，長い髪を右サイドで纏めて，大人っぽくて友達や家族想いの優しい子だ。
まりん｢聞いて！お姉がね，昨日付き合ってる彼氏とキスしちゃったんだって！｣
花日｢え〜･･････｣
結衣｢･･････凄い｣
A｢でしょ？私もさっき聞いて，驚いちゃったんだ｣
いきなりの爆弾発言に，私は結衣ちゃんと顔を見合せた。
まりんちゃんのお姉さんは，まりんちゃん曰く｢恋愛のプロ｣で，男ゴコロを掴むテクニックがすごいらしい。
まりん｢それが，すっごく理想的なキスで，うっとりして眠れなかったって，朝欠伸(あくび)しながら話してくれたんだ｣
花日｢理想的なキス･･････｣
って，どんなの？頭の中を｢？｣マークでいっぱいにした私をスルーして，まりんちゃんが結衣ちゃんとAちゃんに話し掛けた。
まりん｢ねえねえ！結衣ちゃんとAはどんなキスしてみたい？｣
結衣｢キス･･････。え，私はまだそんな事･･････｣
A｢私には，早すぎるよ･･････｣
急に聞かれた結衣ちゃんとAちゃんは，顔を真っ赤にして，しどろもどろになっている。
大人っぽくて，誰よりも美人なのに，こういう話にはあまりのってこないのが，結衣ちゃんとAちゃんの奥ゆかしいところだ。
恋のことはまだわからないけど，私だってキスの妄想くらいする。
花日｢はいはいはーい！｣
勢い良く手を挙げて，椅子からぴょんっと立ち上がる。
花日｢桜田くんと遊園地デートした帰りに，別れ際腕を引っ張られて，何か見詰め合って，何か格好良く，ちゅ〜〜〜〜！｣
私が全力で夢のキスを説明したのに，まりんちゃんがあきれた顔をする。
まりん｢花日。桜田くんって，アイドルだよね？｣
う。鋭いツッコミ。
結衣｢まず，知り合うのが大変そう･･････｣
A｢だね･･････｣
結衣ちゃんとAちゃんは真面目だ。
花日｢ま，なんとかなるって〜〜〜〜〜〜！ちゅ〜〜〜〜〜！｣
口を尖らせてお退けて(おどけて)みせた私の後ろで，クスクスと笑う声がした。
振り返ると，そこに思いがけない人物がいた。

一体，誰だったんでしょうか？！気になる続きは，次回！