12歳〜ちっちゃっなムネのトキメキ〜(アニメ沿いver.)vol.3 (ページ45)

今日:48 hit、昨日:0 hit、合計:875 hit

𝒩𝑜.37〜キス・キライ・スキ〜age37(最終話) ページ45

男｢キース！キース！キース！｣
赤司＆蓮華＆黒子＆さつき＆青峰＆緑間｢五月蝿いよ/わよ/いんですけど/いんだけど/せぇよ！/のだよ！！｣
と言うお姉ちゃん達の怒鳴り声の直後。
高尾｢やめろ！｣
高尾が一言で男子を制した。教室の中がしーんと静かになる。
心愛ちゃんやエイコー達が見守る中，涙でぐちゃぐちゃの私の手を引いて，高尾は扉の近くまで歩いて行く。そして一度だけ振り返ると，

｢もーしたから，手ー出すな｣

言い捨てて，ドアを閉めた。
次の瞬間。私達の背後で，皆の｢わあぁぁあ！！｣という大歓声が聞こえて来た。その中に，お姉ちゃん達の揶揄う声も入っていた。
さつき｢花日の事，大切してね！未来の義弟(弟)君！｣
黒子｢さつきさん，良かったですね。家族増えますよ｣
蓮華｢良かったわね。さつき｣
赤司｢何時かはこうなると思ってたけど，まさか。こんなに早くなるなんてな｣
青峰｢やっと，付き合い始めたのかよ｣
緑間｢長かったな。優斗，花日。仲良くするようにな｣

꧁——————————꧂

階段を駆け上がり，屋上に出た後も，私はずっと高尾の背中にくっついていた。
高尾｢いい加減，泣き止んで･･････｣
花日｢あんな事言ったら後で絶対皆に揶揄われる。相合い傘とか書かれる｣
高尾｢あー･･････｣
この後の事が想像出来たのか，高尾はげんなりした声を出した。
ちょっと笑って涙を拭く。私は高尾に背中から抱き着いた。
皆にキスがバレて，これからどうなっちゃうのかも，よくわからないけど。
きっと大人から見たら，まだまだ子供の恋。だけど･･････。
何処からか風に乗って，桜の花弁(花びら)が飛んできた。薄いピンクのハート形だ。
花日｢大好き･･････｣
高尾｢･･････オレも｣

綾瀬花日，12歳。──恋を，しました。

𝑒𝑛𝑑…

𝒩𝑜.38〜コクハク〜age1→←𝒩𝑜.36〜キス・キライ・スキ〜age36