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𝒩𝑜.36〜キス・キライ・スキ〜age36 ページ44

高尾にしがみついて泣き真似している心愛ちゃんが,他の人からは見えないように,私の方を向いて一瞬だけニヤッと笑った。
花日「そんな・・・・・・」
違うのに。
誰も信じてくれないの?皆心愛ちゃんの嘘に騙されて,此処には私の味方なんて,ひとりもいないのかな・・・・・・。
その時。
?「綾瀬じゃない」
高尾のよく通る声が,教室に響いた。
心愛ちゃんの両手を押し戻して,高尾はもう一度きっぱりと言った。
高尾「綾瀬は,そんな卑怯なことをする奴じゃない」
さつき「優斗君の言う通りだよ!そもそも,心愛が言い出したんじゃん!」
蓮華「心愛。てめぇ何,花日擦り付けてんだ?あんたが,今朝登校したばっかの私とさつきを無理矢理,トイレに連れてって提案してきた癖にさぁ」
赤司「三人の言う通りだな。花日は,お前と違って良い子だからな」
黒子「ですね。と言うか,僕の可愛い義妹()がそんな事する筈無いんですよ」
青峰「つーか,浜名。いい加減,嘘泣きやめろや。花日はてめぇなんかと違って,優しいんだよ」
緑間「浜名。貴様,馬鹿すぎるのだよ。優斗がお前の味方するとでも思ったか?後,俺達の大切な従妹がんな事,する訳ないないのだよ」
蓮華&さつき「さぁてと,心愛。あんたどうする?私達のせいで,不利になっちゃったねぇw」
その言葉に,ずっと我慢していた涙が溢れてきた。
高尾やお姉ちゃん達が私を信じてくれる。皆が私を攻めても,高尾とお姉ちゃん達だけは信じてくれる。それがこんなに嬉しいなんて・・・・・・。
大きな背中が,まるで私を庇うみたいにそこにあった。零れた涙を拭く代わりに,私は後ろから高尾にくっついた。泣きながらおでこで背中をぐりぐりすると,それに応えるように,前に回した私の手を高尾がぎゅっと握ってくれた。
エイコー「た,高尾が綾瀬とイチャついてるぞー!!」
トモヤ「ほんとだー!」
リコーダー事件を越える大スクープに,エイコーとトモヤが大騒ぎを始めた。
エイコー「キスしろー!キース!キース!!」
エイコーの掛け声に,悪ノリ男子の手拍子とキスコールが続く。
これには,結衣ちゃんとまりんちゃんとAちゃんが「ちょっと男子」とか「やめなよ」とか「何してんの」とか言ってくれたけど,嵐のようなキスコールはちっとも止まなかった。

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作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:蓮華のホームページ?by赤司 そんなものはありませんby黒子 キセキの世代(−赤黒)「相...  
作成日時:2023年10月22日 23時

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