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𝒩𝑜.35〜キス・キライ・スキ〜age35 ページ43

授業の後,心愛ちゃんが私達のそばまでパタパタッと駆けてきた。
心愛「花日ちゃん達,どういう事?」
周りに聞こえないように小さい声だったけど,それでも心愛ちゃんの怒りは十分伝わって来る。
花日「・・・・・・ごめん。私も男子にムカつく事あるよ。けど,だからって,わざと失敗して仕返しするのは卑怯だよ」
蓮華「あははw宣言したじゃん」
さつき「男子の味方するってw何,聞いてなかったの?」
心愛「自分達が何したか,わかってんの?約束守らないで,卑怯なのはそっちでしょ」
蓮華「え?どの口が言ってんの?」
さつき「散々,花日の事虐めてた癖にw」
花日「ごめんね。でも,私はやりたくなかったんだ」
きっぱり言い切ったら,心愛ちゃんがぐっと黙った。その時。
トモヤ「なにぃ〜〜〜!?女子が下手なのって,わざとかよ!」
私達を囲む心愛ちゃん派の女の子達に混じって,こっそり私達の会話を聞いていたトモヤが大声を上げた。続けてエイコーが,他の男子にも聞こえるように叫ぶ。
エイコー「おいおいおい。それ言い出したの,まさか浜名かぁ〜〜〜〜?」
これに驚いたのは心愛ちゃんだ。男子の前では可愛いキャラを作ってるから,こんな計画のリーダーと思われたくないんだろう。
心愛「違う!私じゃない!えっと・・・・・・花日ちゃんだもん!」
蓮華「はぁ!?」
さつき「何言ってんの!?」
花日「えっ!?」
いきなりパスが回って来た。唖然としている隙に心愛ちゃんが泣き始める。
心愛「花日ちゃん,酷いよ〜〜〜〜。自分が言い出したのに,急に男子の味方して〜〜〜〜〜」
派手に泣き声を上げながら,心愛ちゃんは高尾にしがみついた。
心愛「高尾く〜〜〜〜ん。花日ちゃん,ウソつきなの。心愛を悪者にしようとして・・・・・・」
それを見ていたトモヤとエイコーが,心愛ちゃんの言葉を信じてしまった。
トモヤ「えー,綾瀬の仕業かよー!オレあんなに練習したのにー!」
エイコー「サイアクー!謝れよ綾瀬ー!」
蓮華「エイコー,後でツラ貸せや」
さつき「トモヤ君もね。心愛の言葉信じてただで済むと思わないで」
音楽室にまだ残っていた,他の男子達もだんだん集まってきた。心愛ちゃん派の女子も,下手に口出しが出来ずに遠巻きにしている。

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作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:蓮華のホームページ?by赤司 そんなものはありませんby黒子 キセキの世代(−赤黒)「相...  
作成日時:2023年10月22日 23時

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