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𝒩𝑜.32〜キス・キライ・スキ〜age32 ページ40

高尾も,初めてのキスだったんだ・・・・・・。
嬉しくて,切なくて,もうどうしたらいいのか,わからない。
花日「あのね,今日ずっと元気なかったのは・・・・・・高尾が,昨日の事,何にもなかったみたいな顔してたから・・・・・・だから・・・・・・」
でも,高尾も同じ気持ちだったんだ。初めてで・・・・・・ドキドキしたんだ。
私は高尾の目を真っ直ぐ見た。
花日「寂しかったからです」
そう言ったら,高尾がびっくりしたような,笑いそうなのに苦しいような,不思議な表情になった。
高尾「れ,練習,しよっか」
あれ?しどろもどろになる高尾って,初めて見た。
そんな高尾を見られるのが,これから先も私だけだったらいいのに。
──絶対に手,出さないでよ?
心愛ちゃんの冷たい言葉が,頭の中に蘇る。高尾には近付くなって,そう言われたけど・・・・・・でも。
私・・・・・・もっと高尾に近付きたい。

┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈


それからリコーダーのテスト当日まで,れ,休み時間の度に教室で高尾と練習した。もちろん放課後は屋上で特訓。だから,私の演奏はぐんぐん上手くなった。
結衣「花日,凄いね。これは高尾のおかげだね」
A「だね!」
結衣ちゃんとAちゃんにも褒められて,凄く嬉しかった。
だけど・・・・・・気になるのは心愛ちゃんの視線だ。私が教室で高尾と合奏する度に,他の女子とお喋りしている心愛ちゃんが,怖い顔で睨んできた。
約束を破ったのは私だから,心愛ちゃんが怒るのはしょうがない。だからもう約束は守れない,ごめんなさいって,心愛ちゃんにちゃんと言おう。
そんな事を考えているうちに,とうとうテストの日になった。
高尾「おはよう。いよいよ本番だな」
花日「うん,頑張ろうね!」
高尾がグーにした手を出してきて,私も自分のグーをコツンと当てる。
あれだけ練習したんだもん。絶対成功させなきゃ。
うきうきとリコーダーの手入れをしている私の前に、心愛ちゃんが立ったのと同時に,教室の入り口の扉が開いて蓮華お姉ちゃん達が登校して来た。
心愛「花日ちゃん,ちょっと良い?後,蓮華ちゃんとさつきちゃんも」
蓮華「来て早々,心愛に捕まるって・・・・・・」
さつき「ついてないね」
赤司「後々面倒臭いから,さっさと行って来い」
黒子「ですね」
蓮華&さつき「はぁ!?ちょっ,面倒臭いってどう言う意味よ!!」
赤司&黒子「そのままだけど?/ですけど?」
蓮華&さつき「行けば良いんでしょ。行けば」

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作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:蓮華のホームページ?by赤司 そんなものはありませんby黒子 キセキの世代(−赤黒)「相...  
作成日時:2023年10月22日 23時

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