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𝒩𝑜.28〜キス・キライ・スキ〜age28 ページ36

倒れた視界の隅に,バスケットコートの中でこちらを見ている一翔の姿が映った。どうしたの・・・・・・心配そうな顔なんかして。・・・・・・変なの。
先生「蒼井さん,もしかして──」
抱き起こしてくれた先生に「・・・・・・生理が・・・・・・」と小声で告げると,直ぐに保健室に運んでくれる事になった。でも最悪な事に,それを男子達に聞かれてしまった。
エイコー「なーんだー!蒼井倒れたのせーリだってよー!」
エイコーが大声で発信すると,男子がざわついて変な空気になった。
トモヤ「なんだよー。心配して損した!」
エイコー「バリアしよーぜー!セーリがうつるからー」
トモヤとエイコーの軽口に,他の男の子達もひそひそと話を始める。
ああもう。こんな風になって恥ずかしいから,誰にも知られたくなかったのに・・・・・・。
悔しくて悲しくて,思わずじわっと涙が滲んで来た。
──その時だ。
何故か怒りの表情で桧山が動いた。でも,それより早く前へ出たのは,花日だった。
花日は無言で睨み付けると,やにわにエイコーを突き飛ばした。
小柄な花日に攻撃されるとは思っていなかったエイコーは,簡単にバランスを崩して床にしもちを着く。
エイコー「いてー・・・・・・何すんだよ,綾瀬!」ガンッ!←エイコーとトモヤの間に柄の赤い鋏が突き刺さる。by.作者
エイコー&トモヤ「:( ; 'ㅂ';):ヒッ」
赤司&蓮華「それ以上言ってみろ/ったら。次はタダじゃすまないから((黒笑))」
花日「なんでわかんないの!?」
花日の声に,クラスのみんなの視線が一斉に集まる。
花日「結衣ちゃんはね,男子がそうやって揶揄う(からかう)から,言い出せなくて無理したんだよ。倒れるくらい痛いのに・・・・・・こんなに苦しそうなのに・・・・・・!」
怒りに震えるそのピンクと茶色が混ざったような大きな瞳には,薄らと涙が浮かんでいた。
花日「巫山戯てばっかりで,心配もしてあげられないの!?」
蓮華「巫山戯ばっかで心配すらしてあげないなんて,最低ね」
さつき「ほっんと,テツ君や征君達とは大違いだね」
結衣「花日,お姉ちゃん,さつきお姉ちゃん・・・・・・」
私の親友は凄い子だ。自分の事では必死で涙を隠すのに,友達の為なら本気で怒ったり泣いたりしてくれる。花日,お姉ちゃん,さつきお姉ちゃん,ありがとう・・・・・三人共大好きだよ。

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作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:蓮華のホームページ?by赤司 そんなものはありませんby黒子 キセキの世代(−赤黒)「相...  
作成日時:2023年10月22日 23時

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