12歳〜ちっちゃっなムネのトキメキ〜(アニメ沿いver.)vol.3 (ページ21)

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𝒩𝑜.13〜キス・キライ・スキ〜age13 ページ21

周りの女の子達が，急にざわつき始めた。
女｢最下位も発表するの？｣
女｢やだ･･････｣
蓮華｢マジで言ってんの？｣
さつき｢エイコー君，頭大丈夫？｣
赤司｢手遅れだろ｣
黒子｢ですね｣
緑間＆青峰｢(うわっ。此奴ら，揃いも揃ってて容赦ないのだよ/容赦ねぇな)｣
そうだよ。せめて，人気上位で名前が出るならまだ恥ずかしいだけですむ。でも最下位なんて｢嫌われてます｣って言われるのと同じだもん。誰だって嫌に決まってる。
花日｢辞めよう｣
一歩前に踏み出した私に，エイコーが｢え？｣と不思議そうな顔をした。
花日｢皆，嫌がってるよ｣
エイコーの手から，人気投票の順位が書かれたメモを取り上げようと手を伸ばす。
それに気付いたエイコーが，私の手が届かない高さまでメモを持つ手を振り上げた。
花日｢辞めて｣
トモヤ｢しゃしゃり出て来るなよ，綾瀬！｣
私に紙を取らせまいとエイコーの隣で，トモヤまで文句を付けてくる。
悔しい。でも絶対，最下位の発表なんてさせちゃダメだ。
私の行動にヤジを飛ばしてくる男子チーム(－赤司＆黒子＆緑間＆青峰)と，そのヤジに反撃する女子チーム(－蓮華＆さつき)。対立するクラスメイト達に囲まれて，メモの争奪戦で私達が揉み合いになった，その時。
問題の紙が，スッと誰かに取り上げられた。
花日｢高尾･･････｣
エイコーの手からメモを奪ったのは，高尾だった。近くには，桧山もいる。
エイコー｢何で邪魔すんだよ！｣
怒鳴るエイコーに，高尾が涼しい顔で教室の入り口を指差し，桧山が高尾同様，涼しい顔で征十郎お兄ちゃん達の事を指差した。
高尾｢先生，来てるし｣
桧山｢それに，兄さん達から殺気，溢れてっから｣
ふたりに言われた通り，見れば担任の先生が，扉の前でふるふると怒りに震え，征十郎お兄ちゃん達は人を一人殺せそうな程の殺気を放っていた。
エイコー｢あ･･････やべー･･････｣
エイコーが急にトーンダウンした。何時の間にか授業開始のチャイムが鳴っていたみたい。皆(－赤司＆黒子＆緑間＆青峰＆蓮華＆さつき)それに気付かないくらいヒートアップしていたんだ。