𝒩𝑜.8〜キス・キライ・スキ〜age8 ページ16
結衣Side
私,蒼井結衣はものすごく怒っています。
誰にって・・・・・・それは目の前の,この男子に,です。
階段の傍まで来ると,私は桧山の前に仁王立ちした。
結衣「桧山!」
階段に座っていた桧山は,視線だけ上にあげた。
桧山「何だよ」
結衣「男子に変なことさせないで!」
桧山は
結衣「スカート捲りとか,信じられない」
桧山が肩を
桧山「蒼井。オレ,別に『やれ』なんて言ってねーよ。オレはただ,オレたちの親がガキの時には,女子のスカートを捲る奴は男子のヒーローになれたって言っただけだ」
何処からともなく現れた委員が,大きく『勇者』と書かれた紙をババンと広げた。
一見真面目なメガネ男子だけれど,実はこの委員長,エイコーと並んでクラスの陰のムードメーカーだったりする。お調子者で雑なエイコーの後ろで,悪ふざけの細かい舞台装置を素早くて配したりして,中々
?「マジかっけーよなー!」
悪ノリ男子の一人,トモヤが横から飛び出して煽り始めると,
エイコー「黒のレース&白のレース〜〜〜〜〜〜!!フゥーーーーーーーー!!」
スカート捲りの犯人のエイコーも,口笛を吹く真似で同調振る。
結衣「やっぱり桧山が,
私が叱り付けると,桧山は
桧山「ギャーギャー言うなよ」
トモヤ「そうだぞー!あんまり煩いと,蒼井のスカートも捲るぞー!」
トモヤが桧山の言葉に乗って,ヤジを飛ばしてくる。
男子って,何でこんなにお馬鹿なのかな・・・・・・。
私は深い溜め息をひとつ着くと,腰に両手を当てて胸を張った。
結衣「私,今日はショーパンだもん」
トモヤ「鉄壁のガード・・・・・・!」
私の勝利宣言に,委員長やエイコーはオーバーリアクションで愕然としている。トモヤも絶望のポーズで膝を着いた。
そう。外にスカートっぽい布が付いているけれどコレ,実はれっきとしたショートパンツなんです。だから,捲られたって下着は見えないのです。男子,残念でした!
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作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:蓮華のホームページ?by赤司 そんなものはありませんby黒子 キセキの世代(−赤黒)「相...
作成日時:2023年10月22日 23時