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結衣&花日&まりん「私達のPrologだよ!」高尾&桧山&堤「読んでくれよな/いってね/いけよな」 ページ7
春,四月。三月の終わりには,まだちっちゃな蕾だった桜が,今は一斉に咲いて朝の空気をピンク色に染めている。
ハート型の花弁が,くるくると風に舞って,伸ばした手のひらに落ちてきた。お日様が,小学校へ向かう皆のランドセルをきらきらと照らして,眩しい。天気のいい朝が,私は大好き。何かいい事が起きそうな気がするから。目の前を歩く背の低い子達は,この前入学式を済ませたばかりの一年生かな。まだ通学路に慣れていないのか,新品のランドセルを背負った後ろ姿が緊張してる。「昔は私も,あんなだったのかな・・・・・・」なんて,お姉さんっぽく呟いてみたりして。新学期を迎えて,私は六年生になった。小学校では一番上の学年になったけど,まだ知らない事がいっぱいある。勉強も,友達との関係も,そして恋する気持ちも。難しいけど,もっとよく知りたいって思う事ばかり増えてしまった。変わっていくカラダ,変わっていくココロ。最近,隣の男の子達が,自分とは違う生き物だなって感じるようになってきたし,向こうもきっと同じ事を思ってる。私達は思春期の入り口で,戸惑いながら大人への階段をのぼっていく。
12歳。
それは,子供でも,大人でもない微妙な年齢──。
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作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:蓮華のホームページ?by赤司 そんなものはありませんby黒子 相変わらず息ぴったり!by...
作成日時:2023年2月2日 23時