Episode 20 ページ20
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時は過ぎ練習が終わった。
思ったことは、
日本代表すごい。
関田さん超カッコイイ。
かな。
いやいや、石川祐希もね。
昨日とは全然違う、チームを引っ張ってく姿勢がすごかった。
それよりもさあ、関田さん、超絶カッコイイ。
後輩の愛で方、ハンドサインの謎の色気、少し小さくみえる所、給水の時の笑顔、溢れ出る兄貴感&子犬感。ギャップ素晴らしい拍手喝采。
クールダウンが終わったかと思えば、そそくさと石川祐希という男は出ていく。
もう用無しかい!私何も得してな...いや、関田さん見れたからいいです(単純)
帰るとするか、と重い腰を上げ体育館を出て、再び通路を歩く。
すると、さっきまでギャラリーまでワンバンするえげつないスパイクを打っていた男からのLINEが来た。
修飾語が多いんだわ。
”関係者用出口を右に回った所の自販機の近くのベンチにいて 絶対”
成程、これを送るためにすぐに体育館を出た訳ね。
”了解”
私は優しいからね。行ってあげるとしよう
肌寒いから温かいココアでも買って待っていることにした。
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「あーマジ寒い」
『あ、お疲れ様』
「うん」
石川祐希が出てきたのは30分後。
まあ、ミーティングとかシャワーとか色々あったんだろう。
「ごめん待たせて」
『いいよ別に』
なんか飲む?と自販機を指さすとAのセンスでと言われたのでいちごオレを買った。
「えー」
『うるさいな、自分が言ったんでしょ』
「うそうそ、ありがと」
嗚呼、彼の純粋な笑みを久しぶりに見たよ。
「どーだった?」
『関田さんに惚れた』
「は?」
『顔怖いよユウキクン』
「わかって言ってるでしょ」
『ごめんごめん』
まあ誠大さんはかっこいいけど。と呟く祐希、虚しそー。かわいそー。
追い打ちをかけるように関田さんの良い所を語ると無表情のエース。
『でも祐希のスパイクが1番凄かったかな』
「そんなんで上機嫌になんないから」
言葉とは裏腹に少しニヤけたの見てたよ私。
素直じゃないなほんと。
『ほんとだよ』
「嘘だったらしばく」
『やだ物騒』
ズゴゴといちごオレを飲み干してゴミを捨てに行った背中に声をかける。
『祐希ってさー』
「ん?なに…」
「あ、祐希さん!」
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なんか空気読めないやつ来たぞ。
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えにゃん(プロフ) - お忙しいとは思いますが更新楽しみにしてます!! (10月23日 9時) (レス) id: bcaaef49ab (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - 続き待ってます! (10月14日 20時) (レス) @page27 id: df0d2cc828 (このIDを非表示/違反報告)
こい(プロフ) - めちゃくちゃおもしろくてだいすきです!更新待ってます! (2023年4月2日 13時) (レス) @page27 id: 3397572aa8 (このIDを非表示/違反報告)
鳴 - 読み返しまくってます。更新、待ってます。 (2022年6月23日 0時) (レス) id: 98266d8bda (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの?私バカなの?((((喧しいわ (2021年10月4日 20時) (レス) @page27 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らーゆ | 作成日時:2019年10月19日 13時