ママにあいたい。【文豪ストレイドッグス】【ママにあいたい。】

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ぼくはあるいてきたみちをおもいきりはしってもどり、おにいちゃんのへやににげた。



＊ ＊ ＊ ＊



「っはぁ、はぁ、はぁ……ねぇ、なんかおおきいのがいたよ！なにあれ！」



「それがカンシだ」



「あれがカンシ……」



めだまさんよりおおきくて、すごくこわかっ＿＿あれ？



「……なんだろう、すごい……ねむ……い……」



「……拙い、俺……も……」





そのおにいちゃんのこえをきいて、ぼくはそのままねむった。



＊ ＊ ＊ ＊





「おい起きろ、朝だぞ」



「うぅ……ん」



おにいちゃんにおこされて、ぼくはゆっくりおきあがった。



「……おはよ……」



「嗚呼、お早う。カンシはもう居なくなったみたいだぞ。此処にカンシは入ってこないようだな。



まぁ、ただ単に俺達が狙いではないだけかもしれんがな」



「じゃあ、カンシがきたときはここにくればいいんだ！」



おにいちゃんは、すこしこまったように



「確実ではないけどな……」



といった。




「カンシは何時何処で現れるか、俺にもさっぱり分からん」



「あ、わかった！ぼくもここでひきこもればいいんじゃないかな！」



「引きこもってるとママに会えないぞ？」



それに、とつけたすように、



「今のお前じゃママに会うことすら難しい」



うぅ……



「そっかぁ……じゃあいってくる……」



「よし」



ぼくはみずをいれるものをもらいに、もういっかいめだまさんのところへむかった。

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