式神少女と半妖の戦国御伽草子【犬夜叉】第９章

御伽草子４０４ ページ18

犬夜叉「ぐっあ！」

犬夜叉は突き刺されたまま地面に叩きつけられる。

無双「どうした犬夜叉？動けねぇか？」

犬夜叉「くっ、ふざけんな！」

犬夜叉はそう言って突き刺さった触手を取って無双へ向かうが

犬夜叉「でやぁ！うがっ！」

触手が手に変化し、伸ばされた手が犬夜叉の首を掴む。

犬夜叉「このぉｯ…」

無双「犬夜叉、今度は俺がてめぇを切り刻んでやらぁ！」

そして無双はまた

ｸﾞｻｯ！

犬夜叉「ぐああ！」

主人公「犬夜叉！！」

犬夜叉の腹部を突き刺す。

無双「さぁこいよ。」

犬夜叉「くっ、この野郎…いい気になりやがって…！」

そして

犬夜叉「風の傷！」

犬夜叉は至近距離で風の傷を放った。
無双の体はまた砕け散り、ボトボトと無双の体の破片が落ちる。

犬夜叉「ｹｯ！」

犬夜叉が首の腕を取ると、その腕は動いており、他の破片も動いていた。

犬夜叉「くそっ…またか…」

楓「これではキリがない…」

すると

弥勒「！あれは…」

弥勒が何かに気づいた。
そこには蜘蛛の火傷のある、無双の背中だった。
破片はそこに集まっていく。

弥勒「蜘蛛…」

そうして破片が集まり、無双がまた復活した。

珊瑚「また変化した！」

無双の背中にまた棘が生える。

楓「奴の体はいったいどうなっておるのだ…」

優斗「これじゃあ繰り返しじゃねぇか…」

弥勒「元々奈落は野党鬼蜘蛛の体を繋にした妖怪の集合体…その奈落から分離したのが無双だとすれば…」

珊瑚「無双に混じって何体かの妖怪も一緒に出てきたってこと？」

弥勒「(だが、何故無双は再生できる？奴は不死身なのか？」

弥勒はｼﾞｯと無双を観察し続けていた。

犬夜叉「こいつ…」

無双「無駄だって言ってんだろ。」

犬夜叉「っのやろぉぉお！」

無双「ﾌｯ！」

ﾊﾞﾁﾝｯ！

犬夜叉「うあ！」

犬夜叉はまた無双に弾き飛ばされる。
そして無双の攻撃を避けることしか出来ない。
しかし

ﾊﾞﾁﾝｯ！

犬夜叉「ぐぁあ！」

やはり弾かれてしまう。

主人公「犬夜叉ｯ…」

七宝「見ておれん！何とかならんのかぁ！」

楓「犬夜叉も疲れてきておる。あれだけ連続して風の傷を使っておれば当然だ。」

珊瑚「それに散々相手の攻撃も受けているんだ…このままじゃ…」

かごめ「犬夜叉…」

一行はそれを見守ることしか出来ずにいた。

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