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「……おかゆ作ろ」



要らん気を紛らわすためにも、銃兎さんが起きた時に食べさせられるおかゆを作ることにした。


お米とか卵とか、あと小さいお鍋とか、色々勝手に使わせてもらうけど、看病するためだから、仕方ない、よね?


もし怒られたら左馬刻さん味方につけてなんとかしてもらおう。



お水は、このウォーターサーバー使えばいいんだろうけど、風邪薬どうしようかな。


左馬刻さんの用事が終わるまで二時間くらいあるし、銃兎さんが起きたらその時に聞けばいいか。


あぁでも病人にあんまり話させるのも可哀想かな。


でも、勝手に探すのも気が引けるし……第一、変なもの見つけても困るし……いや、変なものがあるとは限らないんだけど……









「……はぁ」








早く起きて、元気になってよ、銃兎さん。




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おかゆが出来てからも、銃兎さんが起きることはなかった。


起きた時のために用意した水を変えるため部屋に入る。


彼は布団に包まりながら規則的に、しかし荒っぽい寝息を立てて眠っていた。



「銃兎さん、大丈夫ですかー」



小さく声を掛けてみる。


返事はなかった。


それに何故か安心してそっと銃兎さんの額に手を当ててみた。


風邪薬を飲ませてないどころか、冷却シートも貼っていないせいで、あまり熱は下がったように感じられない。


左馬刻さんが来てくれたら、もう少しマシになるだろうか。



というか、今のところ看病らしい看病が何も出来ていない気がする。


せっかく任せて貰えたのに、これでいいのだろうか。






「ん……」



「あ、銃兎さん、起きましたか?」






……無反応。




ただ身動ぎしただけのようだ。



起きたかと思ってほんの少しだけ期待してしまった。





「いや……期待って」




何にどう期待してるんだろう。



馬鹿らしい。



少女漫画じゃあるまいし、看病したぐらいでどうなるわけでもないのに……






「……ねぇ、銃兎さん。ほんとに起きてないの?」



起きてるなら、答えて欲しい。




私は、銃兎さんについて、知りたいことだらけだから。

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おたくちゃん - ゴハァ(吐血)最推し...尊い... (2021年5月7日 21時) (レス) id: 210f23da0b (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - コメント失礼します。一気読みしてしまうくらい面白かったです。そして、めっちゃドキドキしました(*´ω`)この物語、大好きです! (2021年1月3日 20時) (レス) id: e7a52269e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月斗。 | 作成日時:2020年12月17日 7時

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