外交官の成れの果て【d!】

＜比較するモノ＞ ページ4

私は失礼しますと言い、総統室に入る。


「外交はどうだったんだ？勿論締結したんだろうな。条約。」

『申し訳御座いません。』

私は彼に向けて腰を９０度に折る。

私に今出来る最大の事だ。

「もしかして「締結出来ませんでした」なーんて言わないよなぁ？」

『申し訳御座いません。申し訳御座いません。』


彼は私の頭を強引に掴む。


「何で出来ねぇんだよ。
どう考えても好条件だっただろうがッ!!!」

そのまま掴んだ頭を、放り投げる。

『ア"ガッ』

「無能がよッ!]


締めと言わんばかりに一発殴られた。

反論もしたいが、逃げられそうな言い訳が思いつかない。

『ち、違うんです!』

「何が違うんだよ」

『あ、ぃえ,,,,。』

あぁ、痛い。


でも、言えない。


言い訳も思いつかない。


あぁ,,,,,。

＿＿＿＿私と交換するというのが追加された、とは言えない。


「結局何も違くねぇじゃねぇか。」


彼は私の事をもう一発殴り、部屋から追い出した。


『は,,,はぁ,,,,た、大変だ,,。』

殴られた事で息絶え絶えになってしまう。

脳が酸素を求める。

『ふぅ,,,,ふぅ,,,,,。』

別に彼から信用を得る必要は無い。

この地位に居れればそれでいい。

でも,,,,,。




『痛いものは痛いな,,。』


捕まれた髪と殴られた頭がまだズキズキと痛む。

少量だが出血もしている。


報告書を作らないきゃと急いで自室に戻ろうとすると、見た事がある姿が目に入った。


os「あ、ハーハート様」


『ヴェラ様,,,,,。』


最悪な状況である。

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