青空コントレイル

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健二郎side







目を覚まして早々何を言い出すんや。






起き上がろうとする結城を押さえつけて

まだじっとしてるように言うと大人しく頷く。






「山下さんの管制は覚えてます。

あと、登坂さんの後ろ姿と。

本当にお2人とも凄い方だったんですね･･･

なんて、生意気なこと言ってごめんなさい」






そう言ってチラッと横目で俺を見る。






「山下さん？なんでそんなに真っ赤なんですか？」





「はぁ？赤くないやろ」





「いえ、真っ赤です。

あ、私が褒めたから照れてるんですか？」





「お前、それ以上言うたらいまから仕事さすぞ」






･･･そんなに仕事したくないんか。

毛布をぐっと引き上げて黙り込んだ結城。







「あの」






「なんや」






「違うこと言っても仕事しなきゃだめですか？」






なんや･･･

まだなんか言うんか。






「違うことってなんや」





「いや･･･そんなあれな話じゃないんですけど」






なんやねんこいつ、わざとか！？

気になるような言い方するなや。






「なんや、仕事なんかさせへんから言えや」





「あの･･･関西弁になってます」





「･････････は？」





「だ、だから！！！

山下さん、私に関西弁で喋ってます」





･･･だからなんやねん。





「片岡さんが、仰ってたんです。

山下さんは仲良くならないと関西弁じゃなくて

標準語で話すんだよって。

私と山下さん、仲良くなれたってことですか？」






なんかツッコミどころばっかりやけど。








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