青空コントレイル

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「田崎さん、登坂さん、亜嵐くん。

おはようございます！今日も宜しくお願いします！！」








ホテルのレストランで

先に朝食を取っていた御三方に挨拶する。

沖縄は今日も快晴。

雲一つない南国の青空にはきっと

２本線のコントレイルが似合うんだろうな･･･








田崎「Aちゃんおはよう。

･･･ねぇ、知らなかったの俺だけ？

なんでお前『亜嵐くん』って呼ばれてんの！？」








登坂「今日も亜嵐は客室乗務員の訓練でしょ？」




白濱「そうです！」




登坂「天気調べた？キャビンにいるからって気抜くなよ。

お前はパイロット訓練生なんだから」




「あ！私もそのお話入れてください！！

今日は関西地方で低気圧の前線が出てて」








田崎「ねぇ！！！無視！？」








「田崎機長、お願いがあって･･･

那覇でディスパッチャーの方と飛行ルート確認する時、

私もご一緒しちゃいけませんか？」








田崎「んふ〜♡いいよ〜

田崎機長、可愛い新人管制官のお願いなら

なんでも聞いちゃう〜♡」








よし、作戦成功。

テーブルの下でガッツポーズしていると

白々しく私を見下ろす綺麗な顔。









登坂「俺、お前みたいなの好きだわ」








「白目剥いて言われても説得力がありません」








白濱「敬浩さん、臣さんがAちゃん口説いてます！」







田崎「ちょっと登坂っち〜

コックピットで密室にされる俺の気にもなって。

東京帰るまで我慢出来ないの？」








パイロットチームのお喋りがあらぬ方向に舵を切ったので、

荷物を纏めると言って１人先に席を立って部屋に戻る。







田崎さんも登坂さんも全日空を代表するような

腕利きのパイロットだって聞いてきたのに･･･







さっきの会話を思い出しながら

1人っきりのエレベーターの中で笑ってしまった。







御二方とも、もちろん亜嵐くんも。

話しやすい気さくな方でよかった。









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