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191.虹の欠片←8/26 ページ11

キスが深くなると必ず焦らすように唇を啄み彼は吐息すら操るように私を落としていく

両頬を手に包まれ

彼の腕をギュッと掴むと舌先に歯列をなぞられ

もっと…

もっと…って二宮さんで頭がいっぱいになった私の意識を引き戻したのは

小山さんの咳払いだった

小山「社長」

勢いよく離れた私を意図も簡単に引き寄せた二宮さんは余裕の笑みに額にキスを落とすと何事もなかったように小山さんと向き合った

二宮「ん?」

小山「大野さんの荷物は全て言われた場所に、荷ほどきはどうなさいますか?」

二宮さんが私の顔を見て答えを待つ

「あっ、大丈夫です、ほとんどが裁縫道具とかなので、あとは自分で」

小山「承知いたしました」

「すみません、ありがとうございます」

自分の引っ越しなのにっと恥ずかしさと申し訳なさに頭を下げると

小山「いえ、他に何か必用がございましたら遠慮なく仰ってください」

小山さんの優しい声が聞こえて

「ありがとうございます、今は…じゅうぶん過ぎるぐらいなので」

上げた頭に見た表情はもっと優しかった

玄関先で引っ越し屋さんを見送ると小山さんも会社へと部屋を出ていった

「二宮さんは…?」

今日もお仕事だとは聞いていたけど彼が何時までここに居られるかは聞いていなかった

二宮「俺もこのあと出るけどまだ…ね?」

悪戯な笑顔に

二宮「作業部屋に案内しましょうか」

出された手

「はい」

それに自分の手を重ねると当たり前のように繋がれた手に二階へと案内された

二宮さんの寝室の隣の部屋


二宮「Aちゃんの部屋だから好きに使って」


開かれたドアに息をのむ


「ありがとうございます」

つくりは二宮さんの寝室と同じだけど

カーテンの色が違うせいか柔らかな印象

窓際近くには選んだ作業テーブルが置かれていた

テーブルに歩みより木目に指を滑らせる

これからこの子が相棒になると思うとドキドキして

ワクワクする

カーテンもあの日選んだもので部屋にかかり太陽の光を通すとまた違うんだなって

その時だった

アイボリーの壁紙に

何かの光がキラキラと虹色に光っていて

その答えをさがすように上げた視線



「わぁ………………綺麗…」


サンキャッチャーだ


二宮「Aちゃんに」

天井から幾重にも重なるように吊るされたクリスタルの粒たちが

部屋中に虹の欠片を落としていく

「…私にですか?」

少し照れたように鼻先を指にスンッとする二宮さん

二宮「引っ越し祝い?」


「嬉しいです」

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:2-38 | 作成日時:2019年8月8日 7時

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