アイドル科の表と裏。

second【佐野side】 ページ4

．





佐賀美「んじゃ、転校生入ってこーい。」



真利奈「はーいっ！」





あの後、1人で職員室に向かい、佐賀美先生と会って一緒に教室の前まで来た。





職員室に行く途中、誰にも会えなかったことに少し苛々したけど、今はもうそんなのどうでもいい。



だって、今から私の最高の学校生活が始まるんだから！！！






真利奈「○○学院から来ましたぁ、佐野真利奈です！よろしくお願いしま〜す♡」





教室へ可愛く小走りで入り、

ペコっと軽く頭を下げて自己紹介をした。





真利奈「！！！」





顔を上げて、クラスメンバーを把握しておこうと辺りを見渡してみると、ある1人の子に目が行った。





真利奈「(え、な、なんで此処に女が居るのよ…！？！？)」





＿＿＿この夢ノ咲学院に女子生徒が居たからだ。


しかも、そいつは楽しそうに隣のイケメンくんと微笑みながら話している。






佐賀美「ええっと、席は…」





そんなことを考えていると、

佐賀美先生は辺りを見渡し、空いてるところを探してくれていた。



っ！ま、まずは第一印象よね。

しっかり演技しないと…！！






真利奈「(えっと、真利奈の隣は〜…)」





【衣更真緒】っていう子みたい…！！






．






へぇ〜♪あの前髪上げてるイケメンくんかぁ…！！



あの女のことはまだ許してないけど、
あの子なら真利奈の駒になっても良いなぁ♪





真利奈「ええっと、よろしくね！真緒くん！！」



真緒「え。あ〜、よろしく」





だが、席へ移動し、早速声を掛けてみると、あんまり良い反応がなかった。

というか、真利奈に目すらも合わせてもくれない。




…あれ？どうしたんだろ？




疑問に思い、彼の見てる先の視線の方へ目を向けてみると…





真利奈「っ！！」





視線の先には、さっきの女が映っていた。





．






なんなの。


真緒くんは、真利奈よりもあの女が良いって訳？





“気に食わない”



彼女は1人、Aに対して敵対心を抱いた。





．






あの女、絶対此処から追い出してやる…！！！！！

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1年生

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