前世の夫とばったり再会しました【冨岡義勇】

第1話 入学式 ページ3

Aside






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4月








今日はキメツ学園の入学式。







他の学校では桜が舞い散るが、どうやらこの高校は藤の花が植えられており藤の花が綺麗に咲いている。






なんでも不思議なことにここの藤の花は一年中咲き誇っているのだとか。







私は期待に胸を膨らませている一方、とても不安だった。








「はぁ………。同中の人誰もいないし……。


大丈夫かなぁ。」








そう。キメツ学園は中高一貫校。



恐らく私以外の新入生はほぼほぼ顔見知りなのだろう。







何故この学校に 入学しようと思ったのかって？






上手く説明は出来ないけど何となくこの学校に行けって誰かに言われてる気がした。






それに兄がこの学校に通っているため何かと助けてくれるだろう。






それと、もう1つ私が憂鬱な理由がある。






それはいつもよく見る夢。






いつもはあんまり気にしてなかったのだが最近は特にひどい。






内容はあんまり覚えてないのだが起きるといつも泣いている。






それに加わり頭痛もすごい。





ズキッ




ほら……また頭痛。




少し立ち止まって落ち着こうと思ったその時だった。






ドンッ!!!





「?!?!」




誰かとぶつかってしまった。





それが全ての始まり────………否もう始まっていたのかもしれない。

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