じゅうきゅう！ ページ42
私、リリィ。テンペスト学園高等部の二年生。
最近困ったことがある。
「あっ、リリィー」
なんか隣のクラスのリムルに口説かれる。
えっ、何？私なにかしたっけ？
いいぃやぁああ！
心の中で絶叫しながら心友のココロのもとに逃げ込む。
「あらら、今日も逃げてきたの？」
「だ、だってぇ怖いというか、気持ち悪い？んだもん！」
「本人が後ろにいるのに堂々と言っちゃダメよ……」
言われて振り向けば出入り口でリムルが固まっていた。
知らん！知らんわこんなやつ！
今のうちとばかりにココロの手を引いてお弁当をもって中庭に向かった。
そう、今は昼休み。
移動教室から帰ってきたところを見つかってしまったのだ。
別にリムルが嫌いとかではなく異性にストレートに好意を伝えられるのが苦手ってだけなんだけど、絶対言ってやらない。
調子に乗る。確定事項だ。
庭でお弁当を開いて手を合わせていただきます。
ついでにこっそりと周りを見る。
ほっ、リムルは居ないみたい。
「そんなに気にして……本当は好きなんじゃないの？」
「ちちち、ちがわい？！」
あわてて卵焼きを落としそうになるが慌てて蓋でキャッチ。
なんてことを言うの！と怒鳴りそうになったがあまりにココロが真剣な目をしていて言葉を飲み込む。
私が口を開けずただ見つめていると、声がした。
「あっ、リリィ、ココロ！こんなところにいたのか！探したぞ」
「あらリリィ、ココロ。置いていくなんて酷いわ」
聞き慣れた友人の声だった。
シオンとシュナが小走りでこちらにやってくる。
気まずい空気が霧散していつもの空気が帰ってくる。
「えー、だって二人とも授業終わるの遅いんだもんー！お腹ペコペコになっちゃう」
「仕方ないじゃない。理科のベスター先生の話、ヒートアップしちゃったんだもの」
「あはは……ベスター先生、話長いものね」
何も無かったかのようにココロがシュナに同調している。
でも私の心でさっきの言葉がずっと繰り返されている。
そんなわけ、無いよね？
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まっころん(プロフ) - あおさん» ありがとうございます！今は諸事情により更新を停止している状態ですが、待っていていただけると幸いです！ (2020年8月6日 22時) (
レス) id: e0298bbebe (このIDを非表示/違反報告)
あお - 面白いです。応援してます。 (2020年8月6日 19時) (レス) id: af729b494b (このIDを非表示/違反報告)
まっころん(プロフ) - 申し訳ありませんでした。すぐに移動させてもらいますね！ (2019年9月14日 15時) (レス) id: e0298bbebe (このIDを非表示/違反報告)
ココロノオト(プロフ) - はい！すみません！ (2019年9月14日 11時) (レス) id: 02837942e8 (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - あの、コメント欄で会話をされると、占いツクール自体に負担がかかるのでボードに移動してもらってもよろしいでしょうか？お楽しみのところ申し訳ありませんでした。 (2019年9月14日 11時) (レス) id: 542ea26681 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっころん x他1人 | 作成日時：2019年6月30日 20時
