じゅうご！ 続き ページ36
私はソファに座る。
「座れば？早く帰って欲しいけど。大事な話だったら困るし」
リムルも隣に座ってくれた。
奴等も渋々と座る。
「で、何？」
「迎えに来たの！ね？また一緒に暮らしましょ？」
女の声をを聞いた途端気持ち悪くなった。
「ぅっ」
「リリィ？！大丈夫か？！」
リムルが背中をさすってくれる。
元の家族と違ってとても優しい。
「ぅ、大丈夫……気持ち悪くなっただけ……」
「そうか」
呟いてリムルは抱き寄せてくれる。
おかげで楽になった。
「……悪かったわね。顔見てたら気持ち悪くなった。ってか、それだけ？なら選択肢をあげる。一、二度と関わらないことを誓って帰る。二、私に拷問される。三、自分で死ぬ」
ちなみにおすすめは二よ。と続けて言ってやった。
出来るだけ残虐に嗤う。
あいつらは絶句したように固まっている。
「ああ、なんて優しいんでしょう！すぐ殺したいのにわざわざ選択肢を与えてやるなんて！」
「ふざけるな！親に対してなんて態度だ！」
男が今まで黙っていたくせにテーブルを叩いてわめいた。
親じゃないって何度言えばわかるの。
睨み付けると怯んで座った。
大きなため息をついて私は言った。
「どうせ、上の方と関係深めたい。でも手っ取り早い嫁入りをさせる娘がいない。で、私の噂を聞いてきたんでしょ。無理。この人と結婚してるから」
そういいながらリムルに手を添えた。
「でも！」
「ああもううるさい！……でも、感謝しなきゃね」
大声を出した女を見ながら手で三角をつくりながらニヤッと笑った。
「……殺してくれて、ありがとう。貴女のおかげで大事な人と会えた。そこだけは感謝する」
だから帰って。殺さないから。
言って、震えた手でリムルの服を掴んだ。
代わりに今まで口をつぐんでいたリムルが声を出す。
「……あの。帰ってもらっていいですか？嫁が怖がってるので」
リムルがそっと頭を撫でてくれる。
肩から力が抜けて、手の震えがゆっくり収まった。
「あり、がと……こわ、かったぁ……」
「いや、気にすんな。大丈夫か？」
「も、ちょっと、このままでもいい？」
「ああ。当たり前だ」
しばらく私はリムルに抱きついていた。
そのときの私の顔は青かったそうだ。
まさか、虐待していたくせに出てくるとは思わなかった。
……今度来たら絶対に殺してやろう。
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まっころん(プロフ) - あおさん» ありがとうございます！今は諸事情により更新を停止している状態ですが、待っていていただけると幸いです！ (2020年8月6日 22時) (
レス) id: e0298bbebe (このIDを非表示/違反報告)
あお - 面白いです。応援してます。 (2020年8月6日 19時) (レス) id: af729b494b (このIDを非表示/違反報告)
まっころん(プロフ) - 申し訳ありませんでした。すぐに移動させてもらいますね！ (2019年9月14日 15時) (レス) id: e0298bbebe (このIDを非表示/違反報告)
ココロノオト(プロフ) - はい！すみません！ (2019年9月14日 11時) (レス) id: 02837942e8 (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - あの、コメント欄で会話をされると、占いツクール自体に負担がかかるのでボードに移動してもらってもよろしいでしょうか？お楽しみのところ申し訳ありませんでした。 (2019年9月14日 11時) (レス) id: 542ea26681 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっころん x他1人 | 作成日時：2019年6月30日 20時
