じゅうさん！ ページ30
「リリィーー！一緒に遊ぶのだー！」
ドアを大きな音をたてながら……というかドアを吹き飛ばしながら
私とリムルは涼しい顔をしてドアを避けた。
「良いけど……まずドア直そっか、ミリムちゃん」
「えー、面倒なのだー！」
「出来ないなら、遊ばないよ？ただでさえリムルのお手伝い中なんだからね」
そう言って脅すと慌てたように返事をしてミリムちゃんは素直にドアを直し始めた。
「リムル、書類終わりそう？」
「あぁ。あと少し」
「手伝おっか？」
私はミリムちゃんを待っている間首を傾げてリムルにたずねた。
私の銀の髪がさらりと流れる。
それがリムルと書類の上に影をつくったので慌てて退こうとした。
「ん、いい匂い」
「！？！？！？」
が、髪を掴まれて、動けなくなる。
その後の変態発言に思わず赤面しながら声を張り上げる。
ここここ、この…………っっ！！
「エロイムがぁっ！！」
手を振り払ってふん！と後ろを向いた。
ちょうどドアが目に入って少し乱暴にミリムちゃんに訊ねる。
「ミリムちゃん！終わった？！」
「おっ、おわ、終わったのだ」
ミリムちゃんは怯えて半泣きになってしまっている。
魔王がそれでいいの……？いや、私が怖すぎたのかも。
多少罪悪感を覚えたので声音を和らげて言う。
「ごめんね、ミリムちゃん。変態スライムのせいで気が立っちゃって」
「いや、大丈夫なのだ。って、リムル？！リムルが大丈夫じゃないのだ！」
ミリムちゃんの声を聞いて振り向くとリムルが机に肘をつきながら顔を覆っていた。
なにやらぶつぶつと呟いている。
そりゃあ大丈夫？！ってなるよね。うんうん。
でも案外いつものことだから。
「よぉく聞いてごらん？」
「ん？」
「可愛い可愛いリリィ可愛い可愛いヤバイマジで可愛い……」
リムルの呟きの意味を理解したミリムちゃんは「ヒッ」と顔をひきつらせた。
まぁそうなるよね。慣れてる私でも口がひくひくしてるから……
「さ、変態は放っておいて遊びに行こうか」
ミリムちゃんはものすごい勢いでコクコクうなずいてあっという間に外に飛び出てしまった。
今度はドアを壊さないように気を使いながら。
「さて、私も行こうかな。…………リムルも来るなら書類終わらせて、正常になってから来なね」
そう言い捨てて私は外に出て、扉を閉めた。
パタン。澄んだ音が静かな廊下に響いた。
うちのリムルは基本変態です。
何でこうなったんだろうね……
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まっころん(プロフ) - あおさん» ありがとうございます！今は諸事情により更新を停止している状態ですが、待っていていただけると幸いです！ (2020年8月6日 22時) (
レス) id: e0298bbebe (このIDを非表示/違反報告)
あお - 面白いです。応援してます。 (2020年8月6日 19時) (レス) id: af729b494b (このIDを非表示/違反報告)
まっころん(プロフ) - 申し訳ありませんでした。すぐに移動させてもらいますね！ (2019年9月14日 15時) (レス) id: e0298bbebe (このIDを非表示/違反報告)
ココロノオト(プロフ) - はい！すみません！ (2019年9月14日 11時) (レス) id: 02837942e8 (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - あの、コメント欄で会話をされると、占いツクール自体に負担がかかるのでボードに移動してもらってもよろしいでしょうか？お楽しみのところ申し訳ありませんでした。 (2019年9月14日 11時) (レス) id: 542ea26681 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっころん x他1人 | 作成日時：2019年6月30日 20時
