悪夢 ページ2
…ここどこ?
目を覚ますと真っ暗な所にいた。
嫌なことを思い出す。
…昔お父さんにこんなとこ閉じ込められたっけ。
ハッキリと私は前世のことを思い出した。
私は、両親に虐待を、されていた。
「……ッ」
その事に唇を噛み締めて耐える。
吐き気が襲ってきて、胃液が口から出そうになった。
こちらには耐えきれず口を開いてしまった。
「うっ……お、おええええぇ」
びちゃびちゃ汚ならしい音をたてて空っぽの胃から胃液が吐き出される。
苦しくてたまらない。
でも前世で慣れ親しんだ感覚だ。
しょっちゅう腹を殴られて嘔吐した。
久々だからやけに苦しいだけ。
そう言い聞かせて仰向けに寝転がる。
猛烈な眠気が襲い、まぶたを開けていられなくなる。
私は自分から暗闇に沈んでいった。
……ろ
………おきろ
「おきろ出来損ない!誰が寝ていいと言った!?」
「…っお父、さん?ごめ、なさ…」
「うるさい!黙れ!」
目を醒ましてすぐに聞こえたのはお父さんの声。反射的に謝る。
…やだ。怖い。やだ。
やめて。やめて、やめてやめてやめてやめてやめて
「やめて…」
そのか細い声は父のかんに触ったらしい。
「黙れと言っただろう!」
顔を殴り付けられる。痛い。
やだ、やだやだやだ
…リムル、リムル、リムル
「やっと黙ったか。もう喋るな」
「…………」
痛い。痛い痛い
私はもうまともに考えられなくなっていた。
「…うわああっ!いやあああっ!!!」
私はそばにあった包丁を掴んだ。
どうしてあったのか、なんて考えなかった。
自分の腹が灼熱のように熱く、赤い。
自分の血だと理解した。
「なっ…」
「うあああっ!」
父の背中。すんなりと包丁は吸い込まれた。肉塊に成るまで突き刺す。
嫌な感触。
その感触すら私は楽しんだ。
作業を終えて高笑いをした。
「あはははは…っ」
足音がする。
「いやあああっ!!」
母の絶叫。
私の意識は今度こそ消えた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿話が最初からあれだ……しかも短い。
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まっころん(プロフ) - あおさん» ありがとうございます！今は諸事情により更新を停止している状態ですが、待っていていただけると幸いです！ (2020年8月6日 22時) (
レス) id: e0298bbebe (このIDを非表示/違反報告)
あお - 面白いです。応援してます。 (2020年8月6日 19時) (レス) id: af729b494b (このIDを非表示/違反報告)
まっころん(プロフ) - 申し訳ありませんでした。すぐに移動させてもらいますね！ (2019年9月14日 15時) (レス) id: e0298bbebe (このIDを非表示/違反報告)
ココロノオト(プロフ) - はい！すみません！ (2019年9月14日 11時) (レス) id: 02837942e8 (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - あの、コメント欄で会話をされると、占いツクール自体に負担がかかるのでボードに移動してもらってもよろしいでしょうか？お楽しみのところ申し訳ありませんでした。 (2019年9月14日 11時) (レス) id: 542ea26681 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっころん x他1人 | 作成日時：2019年6月30日 20時
