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lie. ページ8
＿
不思議なことにいつまで経っても
痛みが襲ってこないと思い目を開いた
俺の右頬に、手を添え此方を見ている彼がいた
「…えーっと、？」
「一つ嘘をついた」
真剣な目で此方を見る彼はそう言い放ち
俺の唇に重ねた。
暫くして離れたが俺は何が何だか分からない。
「…そーいうしゅみ」
「一つ嘘をついたと言っただろ」
そういうこと…なのだろうか。
最近の若い奴の考えることは分からない。
返事とかするものだろうか
「…返事は俺より先に死なないでくれたらいい」
「エスパーか。嫌いじゃねーよ、嫌でも無かったし。
それより書類仕事手伝って、俺一人だと過労死しちゃう」
「……書類仕事の仕方を教わっていない」
「あ"……」
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作者名：沖田 | 作成日時：2021年3月22日 19時
