satugai. ページ43
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｢あ？なんだと？｣
｢……死んだんだよ、ニック司祭が。殺されたんだ、今朝トロスト区の兵舎で｣
＿＿＿＿
｢うわぁ、こりゃひでぇ｣
｢っ、｣
ハンジと一緒にニック司祭のところへ来たのは良いものの憲兵達が扉の前におり、中を除けば無惨に殺されていた
｢おい！現場を荒らす気か調査兵！｣
｢勝手に近づくな！｣
なんだこいつら、仮にも俺は副団長だぞ。エルヴィンが居ないと敬意も示さないのか
｢我々の仕事だ、最近頻発している強盗殺人事件だからな｣
｢なっ、｣
無理があるだろう。それは。
｢爪が剥がされていたが、最近の強盗殺人事件はそんなに狂気地味ているのか｣
ハンジが言おうとしたことを俺は淡々と口にした。すると、彼は俺の胸ぐらをつかみあげ
｢お前の所属は何処だ？｣
ハンジとモブリットが怒り彼の手を俺から退けようとしたのを片手で制した
｢憲兵の団長は礼儀作法というものを教えたりしなかったか？｣
｢お前ら調査兵に敬意を示す必要など｣
｢俺は 調査兵団 副団長 ギル･メルト であるが｣
所属は何処だ？と聞かれたので親切に名前まで答えてやったらすぐに手を離し慌てた様子だった
彼等は慌てたが直ぐに取り戻し皮肉を吐いた。
｢これは巨人が人を殺したんじゃなく、人が人を殺したんだ。貴女方の出る幕じゃない｣
｢中央第一憲兵団…｣
｢何故王都の憲兵がこんな最南端のトロスト区に…｣
モブリットの言った通りである。これは、王家が関係しているのか…。
だとすると、俺らがこれから敵に回すのは…
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作者名：沖田 | 作成日時：2021年3月22日 19時
