hennaki. ページ27
＿
「君は何度言えば分かるんだ。
何のために俺の横につけたと思っている？」
「…今回は何もしていない。
手が滑っただけだ…」
「何もしてないってあんた、、傷だらけじゃないですか！！」
ご覧の通り俺は只今直属の上司と部下から説教を受けている。
クラウドのは説教と言っていいのか分からないが
「…はぁ、では何故ハンジに助けられている」
「巨人５体に１人で突っ込むなんざ正気じゃないよ〜副団長さん」
お前に正気を語ってもらいたくはない
「俺が行かなかったら あいつらは死んでいる」
「変な気を起こすなと言ったはずだろう」
「…別に起こしてない」
エルヴィンの言う変な気はこれか。
でもこれに関してはお前に誓ったのだ、目を瞑れ
「…ではこれは何だろうな」
「い" ｯｯ！？はなっ、える、う" ぃッいだだだ！！」
どういう虐めだろうか
「…はぁ、副団長無茶は、、」
「ギル、左腕折ってるの！？」
折れた腕を鷲掴みにするなんてそれこそ正気じゃない
くっそ痛いし
「ま"ッ、はなっせ！！
…っ、べつに大した事ない。
立体機動に支障は出なかった」
「もし悪化でもしたらどうするつもりだ」
悪化したらエルヴィンのせいにしても怒られないだろうか
「エルヴィン、俺も生きてるしあいつらも生きてる。
お前の横についた理由も重々承知している。
巨人に丸呑みされようが握り潰されようがお前のところに帰る…
ただ、今回は、
犠牲者増やすよりかは
腕一本お陀仏になった方がマシだと思った
それだけ。」
「…」
エルヴィンは何かを考え込んだ。
「それに、アンカーが外れなければハンジに助けられずにすんだ」
「あぁ、アンカーが外れた衝撃で落っこちた時に折ったのか」
それは感謝しているぞ、ハンジよ。
「副団長元々、怪我してたでしょう！？アンカーより怪我ですよ！！」
煩い、補佐は補佐らしく補佐をしろばか
「…どうやら本当に説教をする必要があるらしい。
直ちにここから帰還する。各班に伝えろ。」
「「はい！！」」
遠目から見ていた彼に声をかけた。
「…リヴァイ」
「お前は、何をしている」
お前も怪我してるからお互い様にしようぜ
「足負傷した奴に言われたかねーよ」
「っ…気付いてたのか」
「…まぁ。早く帰るぞ」
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作者名：沖田 | 作成日時：2021年3月22日 19時
