【文スト】森鴎外を攻略します。

首領27話ー過去ー ページ28

貴女side

あの日の夜は雨が降っていた
昼までは太陽がギラギラしてて暑苦しいくらいの
いい天気だったのに


おまけに小さい頃嫌いだった雷も
ゴロゴロ鳴りだした



『ママァ怖いよぉ』



ギュッ


母「Aは本当に怖がりねぇ」汗



父「誰に似たんだろうなー？」



母「間違いなく貴方ね」



父「え」



ユウ「ねーね、？」



母「ねーね雷怖いんだってー」



ユウ「きゃっきゃっ」



『な、なにがおかしいの？！
酷いよユウくん笑ってる！』



母「こらユウ笑っちゃダメよ
ユウにも怖いもあるでしょ？例えば

ユウがおねしょしたときのママの顔…とかね？」



ユウ「あぅ…」




父「まだ2歳だからしょうがないもんなぁー？」




『あはははっ』


いつもみたいな家族と仲良く話してた
ただ普通に暮らしてただけなのに

なんでっ








『なんで？』


あたりを見れば倒れた両親と弟と




ただ1人立っている首領



『何故なの？』




森「…ん？1人足りないような、確かこの家族にはもう1人子供がいたんじゃ？」



部下「はい、いたんですが…何処かに逃げられたようで」



森「直ぐに探し出しなさい、子供だからまだ遠くには居ないはずだよ」



部下「了解しました」




『何故なの！！！！？』




首領が、私の家族を？


なんで？



どうして、あんなにも恋焦がれた貴方が…
こんなドラマみたいな展開
望んでないｯ


どうしてっ



【全部誰のせい？】



母「誰でもない貴女のせいよ」



父「逃げろと言ったのに…なぜ戻ってきた」



【戻ってこなかったら私を庇って命を落とす事もなかったのに】



私のせいなの？
なんで？私が悪いの？


ユウ「ねーね、きらい」




『いや、いやよ…』



母「あんたなんか…産むんじゃなかったわ！！！」





『いやぁぁぁぁぁぁあ！！！！！』

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