捕まる 8 ページ9
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「…そらるさん、寝込み襲ったんですか…?」
まふまふが訝しげな顔でそらるを見つめる
「いや、まぁ…………あ、それより、Aくん!
服、志麻が洗濯しちまったからこれ、俺の服。俺が一番身長近いから」
「……………………ありがと」
若干疑いの目を向けながら、服を受けとる
「…で?まふはなんの用?」
「あ、あの例のマフィア集団についてなんですけど…」
「あぁ、わかった。Aくん、君の部屋、俺の3つ左隣だから」
「…わかった」
そう言って、部屋を出た
・・・
「……さんざんな目に遭った」
俺の部屋、と言われた場所まで足速に駆け込み、一息つく
そらるにもらった服はダボッとした楽な服
部屋にあった鏡を見ると、ちょうどそらるに付けられた痕がくっきりと見えて、1人で赤面する
「…っまじで、ありえない…なんでそらるは、あんなことしたんだよ…」
「___本当、そらるさんありえへんわ。俺のAに手ぇ出すなんてな」
「っ!?
…る、す!?」
振り返ると幼馴染であるるすが立っていた。もちろんこいつも吸血鬼
「久しぶりやなぁA〜!会いたかったで!」
「久しぶり、ってまだ最後に会って16年だろ…」
「人間ぼけしてしもうて、16年は長く感じるんや」
「人間ぼけ…?てかるす、なんでお前ここに…っい!?」
「ちゃうでA。それはこっちのセリフ。こんなに早くAのこと誘拐すると思わへんかった
それだけじゃなくてこんな痕も付けられて…」
丸見えだったそらるに付けられた痕を、るすが舐める
まだ熱が抜け切ってなくて、ゾクゾクと全身に電流が走る感じがする
「んん…っ、ちょっとるす…!やめ…!」
「これそらるさんに付けられたん?
本来俺らがすることなんでされてるんや。これは消毒やで」
「や、んいっ」
「…なぁ、A。お前の血、吸ってええ?」
「は!?こっちはもう疲れて…っぁあ!」
ジュルジュルッ
まだほとんど何もない部屋にるすが俺の血を吸う音が響く
「…っまじで、やめろ!」
「いでっ!?……もう、Aはツンデレやなぁ…」
「断じて違う。」
「またまた〜、顔赤いで?」
「っ、うるさい!」
るすは小さいころから、何かと俺の血を吸いたがる
俺が嫌がるのをみて楽しんでるんだろう
「……それはそうとなんでるすがここに…?」
「俺はDer Teufulの一員やから」
「…は?」
衝撃の事実にそんな間抜けな声しか出なかった
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七星(プロフ) - めちゃめちゃ好きです(((更新頑張ってください! (2019年11月24日 22時) (レス) id: 8b6f761c92 (このIDを非表示/違反報告)
?°.*月岡紫月(プロフ) - おとはさん» いえいえ、大丈夫ですよー!コメントありがとうございます!1番に決まったので、これからもこの作品をよろしくお願いします! (2018年8月28日 7時) (レス) id: 2bf2ea223d (このIDを非表示/違反報告)
おとは(プロフ) - すみません!締め切ってたのきずきませんでした! (2018年8月27日 0時) (レス) id: 3fc70945f4 (このIDを非表示/違反報告)
おとは(プロフ) - 1でお願いしたいです! (2018年8月27日 0時) (レス) id: 3fc70945f4 (このIDを非表示/違反報告)
?°.*月岡紫月(プロフ) - てんそら。さん» 返信遅れてごめんなさい(´;ω;`)ご意見ありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくお願いします!! (2018年8月26日 12時) (レス) id: 2bf2ea223d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☽°.*月岡紫月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=ce95804e5a2512c5decbe7fd8d0f5854...
作成日時:2018年2月26日 0時