133 ページ43
「えっ…え！？」
突然のプロポーズ発言に驚いた。
でも嬉しくて思わず「はい」と返事をしそうになる。
でも、
私は罪悪感が離れない。
「ごめん、なさい」
「…理由を聞いても？」
好き。私も愛してる。
そう自信をもって言えればいいのに。なのに、ジンが私から離れない。
ジンと手をつないだ。
抱きしめあった。
すき、と言い合った、
キスをした。
深く濃いキスをした。
そして一夜を共に過ごした。
その事実がとても辛くて、自分が情けなくて、
なんで薬に溺れてんだ馬鹿野郎と殴りたい気分だった。
「私、汚れてるんです…ジンと、ジンと考えられないことをしました。
貴方の隣に立てるほど、私は綺麗じゃないんです」
あ、やばい。
また泣きそう。
赤井さんは私の懺悔を黙って聞いていた。困らせたいわけじゃないのに困らせてしまっている。
どうしよう。それでも涙は止まらない。
「…薬に溺れて、囚われて…貴方への愛を忘れてしまっていた。
その事実がとても悲しくて、辛いんです。
きっとまた、巻き込まれて、簡単に貴方を忘れてしまうんじゃないかって、それで傷つけてしまったら、私はっ…」
それは零くんも同じだ。もう傷つけたくないし、現に零くんは私のせいで今もなお手術室にいる。
もうどうすればいいのかわからない。言葉は次々と溢れていく。
「…え？」
赤井さんの手に左手が握り締められた。
優しく、包むように。
「それでも君を愛している。
君の優しさとどこまでもお人好しなところに俺は惹かれたんだ。
そんな君が汚れてるわけないだろう？
今だって君は俺のために振ろうとしてる。
本音を聞かせてくれ。」
本音なんて、そんなの決まってる。
「っ…私も好きです。愛してます。
ずっと、一緒にいたい__！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1019人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しのはら(プロフ) - 明里香さん» また後日直します。わざわざありがとうございました。 (2019年6月15日 20時) (
レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 137話にも誤字がありました。「息の根を引き取った」ではなく、「息を引き取った」です。 (2019年6月15日 18時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 136話に誤字がありました。「本人に入ってない」ではなく、「本人には言ってない」です。 (2019年6月15日 18時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
しのはら(プロフ) - ゆーきさん» なぜに笑すきだと言ってもらえるととても嬉しいです！ありがとうございます(^-^) (2019年6月3日 23時) (レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)
しのはら(プロフ) - 明里香さん» 明里香さんたくさんのご指摘ありがとうございます。降谷姉の会えない日々、×されない日々はすぐに直してきますが、囚われの方は更新と一緒に直します。多く間違えててすみません汗 (2019年6月3日 19時) (レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しのはら | 作成日時：2019年5月25日 7時
