降谷姉の囚われの日々【降谷零】

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_____工藤邸



広いリビングでパソコンを見ている二人がいた。




「どう？赤井さん。」



「…あと少しだ。



……よし、見れるぞ」



赤井さんのパソコンの画面にシンガポールの場面が移り変わる。
もちろんあの爆発が起きた日の監視カメラ映像だ。さすがにハッキングはせず、FBIから協力要請をだしたため合法的に見させてもらっている。




「…あ、この金髪！」



「…Aか」



拡大して顔を見る。焦った顔をしたAがマリーナベイサンズの付近に佇んでいた。

瓦礫を直前で避け、普段は明るい繁華街へ走っていった。



そこで、誰かとぶつかっている。




「……嘘だろ？」



「どうやら、彼女は一番あってはならない奴と遭遇してしまったらしい」



ここからは映像が不完全でコマ送りのようになっていた。初めはジンを拒み、逃げていた。


が、逃げた先には拳銃を持った武装した海賊達。撃たれそうになったところをジンに助けられ、地下のバーに入っていった。




「………」



赤井の顔は決して穏やかなものではなかった。冷たく、ただただ憎悪と嫉妬に汚れた男の顔だった。




「バーに入ったところから映像が途切れている…ってことは、Aさんは奴らに誘拐され、どこかに…」



"監 禁" されてる。



「安室くんと話すことが増えたな。」



「…うん。


早く情報を交換しないと。最悪、Aさんはもしかしたら日本にいないもしれないし」




「あぁ」

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