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Aside




ジンが人を撃った。その事実が私を更に困惑させる。

私の知っているジンじゃない。



「ジン…それ、何」



「あ?…銃だ。それぐらいわかるだろ」



「なんで、撃った…の」



わからない、わからないよ。ジンがなぜそんなものを持ってるのか。
どうして人を戸惑いもなしに撃てるのか。


バーボンの肩の傷を、私のスカートを破ったものを使い手当てをする。
なんだか頭が軽くなってきた。冷静になれてるからだ。

そして、ジンのこの行動を有り得ないと思えているからだ。なんで急にこんな思考回路が動くんだろう。
不思議な感覚。私もジンと同じ変な人だ。

すきな人のことを理解する事が難しいのを今実感している。



「…いいか?そいつは俺たちの関係を邪魔する者だ。」



「でも、撃ったら死んじゃ______」



「そんなことにお前の意思は関係ない。

…だから早くその手当てをやめてお前は部屋へ戻れ」



私の手は一瞬止まった。



「ジン、いい加減にしてください…」



彼が起きたからだ。肩には結構深く入ってしまった銃弾があるというのに。



「彼女は絶対に渡しません。何があっても連れて帰る」




あんなに必死に投げかけてくる男が私たちの邪魔者なのか。
それを確かめるように目の前の男の青い瞳を見つめる。信念に従って行動している強い瞳だ。


そういえば、記憶の中の彼

『警察官になる!』




持ったあの頃は純粋な輝いた目だったけど、



「…彼女は僕の大切な人だ。

早くそこを退いてください」



大人になった。


そうだ。れーくんはいつだって仕事に従順で、


それでいて私が巻き込まれると心配して、怒ってくれて、私の代わりに一発ぶち込んでくれて、


潜入捜査官という大変な役職でも、あの時陰ながら助けてくれた。
あの時は会えてなかったけど、今は私を降谷零として守ってくれている。
私の大切な______弟。




気づいたら頬に涙が伝っていた。




「零くん」



零くんにしか聞こえない音量で呟いた。




その名前を口にしただけで、心の中の穴がすっぽりとハマった気がした。

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しのはら(プロフ) - 明里香さん» また後日直します。わざわざありがとうございました。 (2019年6月15日 20時) (レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 137話にも誤字がありました。「息の根を引き取った」ではなく、「息を引き取った」です。 (2019年6月15日 18時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 136話に誤字がありました。「本人に入ってない」ではなく、「本人には言ってない」です。 (2019年6月15日 18時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
しのはら(プロフ) - ゆーきさん» なぜに笑すきだと言ってもらえるととても嬉しいです!ありがとうございます(^-^) (2019年6月3日 23時) (レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)
しのはら(プロフ) - 明里香さん» 明里香さんたくさんのご指摘ありがとうございます。降谷姉の会えない日々、×されない日々はすぐに直してきますが、囚われの方は更新と一緒に直します。多く間違えててすみません汗 (2019年6月3日 19時) (レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しのはら | 作成日時:2019年5月25日 7時

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