降谷姉の弟に会えない日々【降谷零】

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「おーい歩美！ドローンどこに飛んでったんだ！？」



ぽっちゃりしてる子が叫んだ。
あゆみちゃんって言うのかな。



「それが！お姉さんの頭にぶつかっちゃって…！

あ、お姉さん！博士の家来る？手当てする！」



「え、いや…大丈夫だよ。血も出てないし」



「でも…」



「いーのいーの。心配しないで！」



できるだけ明るくふるまう。実を言うと頭がジンジン痛む…でも我慢できる痛さだ。




「本当にごめんなさい…」



「大丈夫よ！ほら、私笑ってるでしょう？だから大丈夫！」



あゆみちゃんはまだ浮かない顔だった。
話題…！話題変えなきゃ！！



「ねぇ、このドローン博士って人が作ったの？」



「え、うん！

でも壊れちゃって…」



「んー…」



若干煙が出てる。
…よしっ！



「博士ってどんな人？」




「太ってて、いつも哀ちゃんに怒られてるよ！」



あ、そうなんだ…



「すぐそこが博士の家なの！」



「え？」



私の斜め前の家やないかい。
近いな、とても近いな！



「そっか、

とりあえずこれ持って行こう？」



「うん！」



ドローンを手に掴み、向かいの家まで歩く。






………本当に、よくこんなもの作れたなぁ。

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