降谷姉の弟に会えない日々【降谷零】

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コナンside



「爆弾があるってどういうこと！？」



「確かにコナンくんの推理通りだとテロ犯が仕掛けたものは何もない。

ただし、ここのオーナーだけは違う。
彼はテロ犯ではなく、下っ端だがあの組織に関わる奴だ。
大方、僕から情報を取り、証拠隠滅として消すつもりだったんでしょうね」



あの組織って…

黒ずくめの！！



「…じゃあ早く爆弾を解除しないと！」



「あぁ、だがそれと同時にテロ犯から人質を離すことも重要だ。

公安はどう動いている」



赤井さんが話した途端、キッと目線を強くした安室さん。
おいおい…こんなとこで喧嘩はしないでくれよ…？



「……公安はもう爆弾処理にかかっています。

爆弾はこっちで全て処理するので、貴方達には人質を頼みたい。それを言うためにここへ来ました。



あとは_____________」



安室さんの笑みではなく、降谷零としての笑みを浮かべ、眠っているAさんの髪に触れた。お互いの顔は見ず、側から見れば安室さんから一方的にすがっているようだった。



「僕の大切な人だ。

言いたいことはわかるな？」



「あぁ、もちろん」



赤井さんは沖矢としての瞳を開け、安室さんの言葉に真剣に返す。



「命に代えても守り抜いてくれ」

(僕はこれ以上何も失いたくない)



弟としての我儘にも聞こえたそれは不思議ととても頼もしい言葉に聞こえた。

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