3 ページ3
「会ってるんだよ」
「え…」
唐突なことに驚く。
というか、心読まれた。
「君がまだ15歳の時にね。」
「ちょ…お二人ってどういう関係なんです?」
急なシリアス展開を敦くんが和ませてくれた。
多分意図的ではないだろうね。
「そうだなー」
悩むところじゃないでしょう。
「上司と部下の関係ですよ」
「ま、ここではそれが一番近いね。
はい、じゃあこの話終わりー。
Aちゃんは話があるから、ついてきて」
「えー仕事が…」
早く終わらせたいんですが…
「まぁまぁまぁ…すぐ終わるよ」
「…はい」
いつもと違う太宰さんの雰囲気に負け、後ろをついていった。
探偵社の誰も私達を止めることはなく、仕事をしろと文句を言う人もいなかった。
それほど珍しかったのだ。
太宰さんがあんななんとも言えない難しい顔をするのは。
_____
そこは海辺だった。
「この婚姻届ね、ポートマフィアから送られてきたんだ。
懐かしいものが見つかったからと」
ポートマフィア…?
「なぜ…ポートマフィアに?」
「君が囚われていたからって言ったら、どうする?」
波がゆっくりと揺れている。
私はあまりの衝撃に、うまく呼吸ができているだろうか。
360人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しのはら(プロフ) - すーぱーぼーろさん» ありがとうございます^ - ^素敵って言われて素直に嬉しいです! (2018年4月21日 21時) (レス) id: e60cfd6252 (このIDを非表示/違反報告)
すーぱーぼーろ - 素敵な話ですね!続きめっちゃ楽しみです 更新頑張ってください (2018年4月20日 18時) (レス) id: 79fe8f3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
しのはら(プロフ) - 通りすがりさん» 間違いの指摘ありがとうございます!…その辺は少しネタバレに関わりますのでなんともいえません。申し訳ないです。 (2018年4月19日 6時) (レス) id: e60cfd6252 (このIDを非表示/違反報告)
しのはら(プロフ) - れんれんさん» ありがとうございます! (2018年4月19日 6時) (レス) id: e60cfd6252 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - 2話から5話まで「婚姻届」が「婚約届」になってますよ〜。
あと5話の、ヒロインが15歳で婚姻届を出したことになってますが…現在の法律上では女性でも16歳にならないと結婚出来ないことになっているので一応そこは法律を守らせといた方がいいんじゃないでしょうか? (2018年4月19日 5時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しのはら | 作成日時:2018年4月16日 19時