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焦った様子の深澤さんは部署内を見て誰かを探してる感じだった。
「どうされたんですか？」
椅子から立ち上がり深澤さんの方に駆け寄って話しかけると深澤さんは私の方を見て聞いてきた。
「阿部ちゃんは？」
「阿部さんですか？」
席の方を見ても居なくてホワイトボードの予定表を見ると『会議』の文字が。
「会議らしいです」
「何処で？」
何処？
もう一度見ても『会議」のみしか書いておらず何処でどのような会議かは分からない。
「それが詳しいことは書かれていなくて」
そう伝えると深澤さんは内線の電話機を手に取ろうとしていた。
「あの、何か」
「人事から4月で阿部ちゃん総務に異動ってなってんの」
「…それは…初耳です」
総務？
え、待って阿部さんは経理課の課長になるって皆言ってるのに。
乙木さんも同じことを言って。
もしかして
「…私の」
『課長の噂もあるんだから』
あのクリスマスの1度私が離れた際そんな事を乙木さんは言ってた。
それに、皆「阿部さんが課長になるだろう」とは話に出ていた。
考えていると自分の肩に手を置かれて揺さぶられた。
「大丈夫大丈夫。
なんかの間違いだと思うから」
「深澤さんは間違いと思うんですか？」
「うん。俺はそう思う」
「…私は私のせいだと思います」
深澤さんの手に触れて肩から離して言うと「ちょっと！」と女性の声がドアの方から聞こえた。
顔を上げると乙木さんが靴音をならしながら歩いてきて私のそばに来るのと同時に頬に鈍い痛みを感じた。
「！？何してんの」
乙木さんが私の頬を平手打ちしたのを見て深澤さんが乙木さんを止めていた。
「あんたが
あんたのせいでこうなったのよ！」
「…乙木さん」
「何よ」
「乙木さんが課長とお付き合いしてる事私は知ってますよ」
自然と口から言葉が出ていた。
その言葉を聞いた深澤さんは驚いた感じに私の方を見た。乙木さんは一瞬吃驚した表情を見せたがすぐにキッと私の方を睨んできた。
「じゃあ、ひとつ教えるわ。
課長があの人を異動にさせたのよ」
…え？
どうして
どうしてそのようなことをしたのか分からず黙ってしまうと深澤さんが私の手を引っ張って部署を出た。
「一旦頬冷やしておいで」
「…深澤さん」
「阿部ちゃんはしっかり考えてる人だから
大丈夫。俺も色々と調べてみるよ」
あの課長が何故そのような異動をさせたのか私には分からない
でも
何も悪いことしてないのにこれはおかしいよ
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0812melogappa(プロフ) - 続きが気になります(*ﾉωﾉ) (8月23日 14時) (
レス) @page32 id: 10543042ed (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 777さん» コメントありがとうございます！とても光栄です。番外編は今の所考えていませんでしたが考えてみようかなと思います。更新速度が遅いので待たせてしまうことが多いと思いますがこれからも、頑張っていきますね。ありがとうございます！ (6月25日 23時) (レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - hirarin1106さん» コメントありがとうございます！そう言ってくださりとても嬉しいです。かっこよく書けているかを毎回不安になりながら何度も確認していますがとても安心しました。更新速度が遅いですがこれからも頑張っていきますね！ (6月25日 23時) (レス) @page32 id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
777 - このお話し最高です。好きすぎます。番外編としてで構わないので、この二人の裏のお話も読んでみたいです！意外に嫉妬深くて独占欲が強かったり、ドSに攻めてる阿部くんキュンとします。 (6月21日 2時) (レス) id: 07ae00cca1 (このIDを非表示/違反報告)
hirarin1106(プロフ) - このお話大好きです。阿部さんがかっこよすぎて胸がギュンってなります🥺これからも更新楽しみにしています。 (6月11日 23時) (レス) id: d2c13454fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2022年4月6日 2時
