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花束を作る事が多かったけど貰うことってあまりなかったな。
…お客様が嬉しそうに受け取るのを見て私も嬉しかったけど貰う方はこんなにも嬉しいんだな。
黙って花を眺めていたが目の前にいる阿部さんが黙っている事に気づいた
「…どうされましたか？」
「……いや、綺麗だなって」
「この花束凄いですよね。」
「うん。花束も君も」
窓の外からは蝉の声も聞こえて夏真っ盛りという感じだ。
部屋の中はクーラーが効いて涼しいけど
でも
「…あの、阿部さん」
「ん？」
「……私の話聞いてくれます？」
この人になら過去の話も全部
「うん。聞きたい」
今の気持ちも全部話せると思った。
花束を綺麗に飾り2人向かい合って椅子に座る。
目の前には珈琲
クーラーの音も静かで唯一のBGMは外から聞こえる蝉の声
目の前にいる彼の方を見るのも緊張してどうやって話そうと考えていたら阿部さんは席から立ち上がりコーヒーカップを手に取った。
話すのに迷っていたら飽きられてるじゃんと自分に思ったら隣の椅子から音がした。
「…え？」
「隣に座ろうと」
「…なんで」
「向かい合うと話すの緊張するし
隣にいた方がAの声近くで聞けるから」
優しい人
優しくてかっこよくて、暖かくて
「…私、昔はよく体を壊していたんです。
……何故か、大丈夫ってなってしまって。
あの時仕事だって倉庫係でしたけど…嫌だって言えなくて」
自分が嫌だって言えないから
この人にも迷惑をかけてしまうことが絶対あるはず
「…でも、貴方に会ってから
世界が広がって
……楽しくて、幸せで、もっとって。
間違った時は叱ってくれて、今まで無かったことが沢山あって
……我儘言います。
ずっとソファに座って考えてましたけど私大丈夫じゃないです。
、怖い。
っ、貴方の傍に居たいのに、会社に行くのが怖い」
溢れてくる涙を手のひらで拭いてみる。
それでも溢れてくるから下を向いた。
「、行かないとって思うのに怖い」
静かな部屋の中私の啜り泣く声だけが聞こえる。
隣に居る彼は何も言わない。
その無言が怖い
怒るかな、行こうって言うかな。
「A」
名前を呼ばれたが泣き顔を見られたくなくて首を横に振った。
「…Aさん」
彼は私の頬に触れて涙を拭いた。
「俺、笑ってる時のAが好きだよ」
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0812melogappa(プロフ) - 続きが気になります(*ﾉωﾉ) (8月23日 14時) (
レス) @page32 id: 10543042ed (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 777さん» コメントありがとうございます！とても光栄です。番外編は今の所考えていませんでしたが考えてみようかなと思います。更新速度が遅いので待たせてしまうことが多いと思いますがこれからも、頑張っていきますね。ありがとうございます！ (6月25日 23時) (レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - hirarin1106さん» コメントありがとうございます！そう言ってくださりとても嬉しいです。かっこよく書けているかを毎回不安になりながら何度も確認していますがとても安心しました。更新速度が遅いですがこれからも頑張っていきますね！ (6月25日 23時) (レス) @page32 id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
777 - このお話し最高です。好きすぎます。番外編としてで構わないので、この二人の裏のお話も読んでみたいです！意外に嫉妬深くて独占欲が強かったり、ドSに攻めてる阿部くんキュンとします。 (6月21日 2時) (レス) id: 07ae00cca1 (このIDを非表示/違反報告)
hirarin1106(プロフ) - このお話大好きです。阿部さんがかっこよすぎて胸がギュンってなります🥺これからも更新楽しみにしています。 (6月11日 23時) (レス) id: d2c13454fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2022年4月6日 2時
